内容説明
その思想は死さえも乗り越えていく。介護保険制度が実施された当初からデイケアを経営している医者が、実存哲学的な考え方をもとに生と死、そこに見いだされる希望について説く。本来の自己を見つけ、孤独から解放され生きていくための一助となる一冊。デイケアで実施した実際のライフストーリーも収録。
目次
第1章 思想の流れ
第2章 ナイスデイの歩み(介護保険制度の成立の歴史;要介護者の立場の歴史的変化;開設当初のナイスデイ ほか)
第3章 ナイスデイでのライフストーリー(赤松昭雄様;篠田達子様;長谷川登美子様)
著者等紹介
伊藤芳宏[イトウヨシヒロ]
京都市出身、昭和36年京都大学工学部入学、昭和38年京都大学医学部編入、昭和42年京都大学医学部卒業、同年京都大学生理学系博士課程入学、昭和46年満期退学、同年京都市内の総合病院の放射線科医長に就任、昭和56年退職、同年イトウ診療所開設、平成13年大規模介護デイケア(定員60名)を併設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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神谷孝信
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著名人の生き様には参考に出来ることが多い含まれることを再認識。32023/07/03
呑司 ゛クリケット“苅岡
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ライフワークとしてエンディングノートを活用した終活に取り組んでいる中で出会えた本。ライフストーリーを使って高齢者の意欲を上げると言う活動をしている。その手法は効果的で興味深いものだ。著者は医師でありハイデカーの実存主義の影響を受けているらしい。また生い立ちも波瀾万丈と言えるぐらい、すんなり医師になった訳ではないことで、人の痛みの分かる人に思える。大いに参考にしたいと思う。2023/04/15
たけ
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高齢者に対する見方が変わりました。もちろん、完璧に、とはいきませんが。 いかに生き、いかに死ぬか。命が有限であることを認識することの大切さも再認識させられました。2023/01/17