内容説明
その日はたまたま、約束の時間よりもかなり早く家を出た。いつもは通らないケーキ屋の前の横断歩道を通った。ふと目に留まったのは、よろよろと車道に向かって歩く、汚れた野良猫―目の前の消えそうないのちと出会ったとき、あなたはどうしますか。猫とわたしの忘れられない6日間の物語。
著者等紹介
万洲田千尋[マスダチヒロ]
静岡県出身。映画配給、映写技師を経て、スクリプターキャリアをスタートさせ現在に至る。その傍ら、俳句・短歌・短編小説の発表・作詞活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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marumo
12
瀕死の野良猫を動物病院に連れて行ったら「支払いはできるのか、責任を持てるのか」と問われ動揺する作者。「よく助けてくれましたね!」と褒められるとばかり思っていた、タダで診てくれると思っていた…というのは、確かにありそう。覚悟が定まらず猫が亡くなるまでの六日間の揺れ動く気持ちがかなり正直に書かれている。毎日毎日、万単位で支出があればヒヤヒヤもするでしょう。いざという時、自分の気持ちに素直に動けるように、ある程度の経済力を持っておく大切さは確かにあると思う。2021/12/12
りるふぃー
6
動物の医療費が高いということが問題。2022/02/28
あっこ@♪
0
本を読む前に同じ状況だったらどうするかな、本を読んだ後だったらどうするかな、と色々思いを巡らせてしまいます。実際に助けるかは分からないけど、助けたいと思ったときに、助けられるよう、貯金しておきたいと思います。2022/04/20