内容説明
世阿弥を師と仰ぐ、若き金春大夫・氏信(のち金春禅竹)は能の奥義を極めんと苦悶の道を歩んでいた。そんな中、隆盛を誇る観世座一門に大きな問題が巻き起こる。跡を継ぐ者たちは何を思い、どう動くのか―。能の歴史的なターニングポイントを物語に昇華し、風姿花伝、六輪一露之記といった秘伝書誕生の裏側に迫る意欲作。
著者等紹介
吉成大四郎[ヨシナリダイシロウ]
1959年福島県生まれ。1982年学習院大学卒業。大学時代に能楽研究会に入部、能に出会う。1982年より国立劇場(現・独立行政法人日本芸術文化振興会)に勤務。1983年国立能楽堂の開場に携わる。以後、国立文楽劇場、新国立劇場、国立演芸場の各館に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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