内容説明
「環境的要因」「遺伝的要因」の考察なくして、病気を理解することは不可能だ。地域医療に従事し、延べ200万人以上の外来患者からデータ解析をしてきた医師が示す、現代医療の弱点とは―
目次
第1章 年間10万人の患者を治療して見えてきた、従来のエビデンスに基づく標準治療の限界(東京では15年で3件しか手術しなかった病気が、宮崎では毎日のようにやってくる?;全国の感染性角膜炎の3割が南九州に集中 ほか)
第2章 ペイシェント・ベイスド・メディスン1 環境的要因 患者の住む地域特性によりかかりやすい病気が変わる(強い日差しが特徴の九州南部の気候;紫外線が多いと翼状片が増える ほか)
第3章 ペイシェント・ベイスド・メディスン2 遺伝的要因 古来の民族遺伝子により病気の発症率が異なる(民族遺伝子が違えば眼の形が変わる;琉球民族は隅角が狭い眼、狭隅角が特徴 ほか)
第4章 一人ひとりの患者と向きあう ペイシェント・ベイスド・メディスンで臨床の質を上げる(既成概念にとらわれず、PBMの視点があったから気づけた事実;白内障手術後にめまいや頭痛が起こるも主治医からは「気のせい」 ほか)
著者等紹介
宮田和典[ミヤタカズノリ]
医療法人明和会理事長。宮田眼科病院院長。ラ・サール高等学校、久留米大学医学部を卒業後、1984年東京大学医学部眼科入局。助手を経て、1991年、博士号を取得後、講師。講師在職中、カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。帰国後、医療法人明和会宮田眼科病院の副院長に。1999年に院長、2008年に理事長に就任。1990年代前半からエキシマレーザーの基礎研究に携わり、白内障手術・眼内レンズ・人工角膜ではエキスパートとして知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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