内容説明
華やかな競馬の舞台裏に知られざるプロの仕事がある。牧場からトレーニングセンター、競馬場へと競走馬を運ぶ「馬匹輸送」。愛情と夢が詰まった命を乗せて走る、ドライバーたちの矜持。
目次
序章 日高発、美浦・栗東へ 大きくて繊細な「命」を乗せて―旅のはじまり
第1章 「馬が好き」だけでは務まらない 命を運ぶ馬匹輸送ドライバーたちの重責
第2章 積み降ろし、給餌・給水、室温調整、音や光への配慮…運転だけではない馬匹輸送ドライバーの仕事
第3章 進化を続ける馬運車と輸送技術 馬匹輸送の技術革新が競馬の進化を後押しする
第4章 馬匹輸送がなければ競馬そのものが成り立たない 次代を担うドライバーの育成
第5章 歴史に残る名馬も、名もなき一頭も“重み”に違いはない 運送業としてのプライドを貫き、業界を支え続ける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
91
競走馬を運ぶ運送を「馬匹(ばしつ)輸送」ということを知った。この本は馬匹輸送に携わる運転手たちの仕事について書かれている。高速道路で何度か見たことがあるが、この仕事はただ運ぶだけでなく、馬の状態に気を配りながら、馬を驚かせない丁寧な運転技術が必要だ。二人で交代に運転し1600キロくらいの距離を移動する。運転技術と馬のことを十分理解する必要、途中で休憩地を経由するものの渋滞などの時は迂回路も知る必要があり、まさにプロフェッショナル。G1馬だと一頭1000万以上、絶対に傷つけられない。新たな知識絵を得た。2025/07/05