内容説明
関東ローム層に埋まっていた旧石器。百年に一度の大発見といわれた金錯銘鉄剣。大量に出土する三角縁神獣鏡。第一線を走り続けた著者が語る考古学の到達点。戦後70年、考古学史上の大発見のすべて。
目次
第1章 列島の黎明期「旧石器~弥生時代」(日本列島初の石器時代の遺跡発見―岩宿遺跡への挑戦;急速に進んだ旧石器時代研究の歩み―岩宿に続く武井遺跡;誰も足を踏み入れたことのない米軍基地へ―夏島貝塚の発見;戦後の日本人を力づけた弥生のムラ―よみがえる登呂遺跡;輪郭を持ちはじめた神話の国・出雲―荒神谷・加茂岩倉遺跡の青銅器)
第2章 権力の誕生「古墳時代」(大量の鏡片と巨大銅鏡はなにを語るのか―平原墳丘墓の鏡;沸騰する邪馬台国問題の鍵を握る巨大古墳の真実―ホケノ山古墳の年代;次々に出土する鏡はどこで造られたのか―椿井大塚山古墳の三角縁神獣鏡;百年に一度の大発見といわれた銘文―稲荷山古墳の鉄剣;若き被葬者の金銅冠と、押し寄せる開発の波―三昧塚古墳の危機;巨大な前方後円墳・方墳が示す東国の古墳時代―龍角寺古墳群と大和政権;石室の扉の向こうに見えた赤い円文―虎塚古墳の壁画)
著者等紹介
大塚初重[オオツカハツシゲ]
1926年、東京生まれ。明治大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程修了、文学博士。登呂遺跡や綿貫観音山古墳など多数の遺跡の発掘調査に携わり、長らく母校で教授を務めた。日本考古学協会会長、日本学術会議会員、山梨県立考古博物館館長、文化庁文化財保護審議会専門委員、登呂遺跡再整備検討委員会委員長などを歴任。明治大学名誉教授。2005年に瑞宝中綬章叙勲(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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紙魚
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