内容説明
「歴史書」という観点から徹底分析。古事記を初めて読む人から、知識のある人まで楽しめる解読書。
目次
第1章 伊邪那岐命と伊邪那美命
第2章 天照大御神と須佐之男命
第3章 大国主神
第4章 国譲り
第5章 天孫降臨
第6章 神武天皇の東征
著者等紹介
小林誠[コバヤシマコト]
1957年3月松下電器産業株式会社(現Panasonic社)へ入社。1977年松下産業機器株式会社設立に伴い同社へ出向。同社にて溶接機技術業務に従事。技術部長・海外部長を経て、1994年8月中国・唐山市に合弁会社を設立し総経理に就任。2000年4月同社の総経理を退任。2002年4月江蘇省のJM社の総経理に就任、2005年12月に同社を退任。2007年9月「国家友誼賞」を中国の総理より授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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俊介
3
たまたま図書館に入ってきたので読んでみたけど当たりだった。まず著者の経歴が面白い。元々大手電機メーカーの社員で、恐らく引退してから独自に古事記の研究を進め本書を出版することになったのだろう。内容としては、天地開闢から神武東征までの古事記のエピソードを丁寧に追い、一つ一つのエピソードを史実に基づいたものだという前提のもと、その史実とは何であったかを読み解く。ミステリー小説さながらに、疑問点を著者なりの視点で解決していくのだが、それがとても軽快で飽きさせない。専門家顔負けの一書だ。2019/05/28