内容説明
満州の夕日はいつも赤々と燃えていた―昭和2年の金融恐慌の煽りをうけて職を失った江崎洋一は、新天地を求め満州に渡り、満鉄調査部に仕事を得る。穏やかに見えた満州国での暮らしは長くは続かず、第二次世界大戦の戦況とともに洋一と娘・芙美子らは苛酷な運命をたどることとなる。時代の激流に飲み込まれながらも逞しくひたむきに生きた家族を瑞々しく描く、歴史長編小説。茨城文学賞受賞作品の文庫化!
満州の夕日はいつも赤々と燃えていた―昭和2年の金融恐慌の煽りをうけて職を失った江崎洋一は、新天地を求め満州に渡り、満鉄調査部に仕事を得る。穏やかに見えた満州国での暮らしは長くは続かず、第二次世界大戦の戦況とともに洋一と娘・芙美子らは苛酷な運命をたどることとなる。時代の激流に飲み込まれながらも逞しくひたむきに生きた家族を瑞々しく描く、歴史長編小説。茨城文学賞受賞作品の文庫化!