内容説明
ハウスダストによるアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、ヒートショックによる心筋梗塞や脳梗塞など、住まいが私たちに与える健康被害が大きな問題となっている。住宅メーカーは競って「健康住宅」を称して家づくりを提案をしているが、実際はずさんな施工や設計の甘さなどからかえって健康被害を引き起こしているケースも少なくない。本書では、本当の健康住宅のつくり方を確かな実績と経験をもとに分かりやすく解説する。
目次
序章 健康住宅はウソだらけ!?“家”に殺される日本人の現実
第1章 ウソ1:高気密・高断熱の家ならヒートショックは防げる ホント1:やはり室内の温度差が大きく、ヒートショックは起こる
第2章 ウソ2:24時間換気システムがあれば、ぜんそく・アレルギーは防げる ホント2:室内に汚れた空気がよどみ、ぜんそく・アレルギーを誘発
第3章 ウソ3:窓が多く風通しのいい家は、空気がきれいで健康的 ホント3:PM2.5、花粉、ホコリ…窓から侵入する有害物質によって健康を損なう
第4章 ウソ4:木の家は強度が高く耐久性に優れている ホント4:中途半端な断熱や気密は急速に木材を腐らせる
第5章 ウソ5:バリアフリー住宅は高齢者にやさしい ホント5:うわべだけのバリアフリー住宅が高齢者の命を奪う
終章 「正しい健康住宅」は家の構造と気候を知り尽くした工務店とつくる
著者等紹介
杉山義博[スギヤマヨシヒロ]
丸七ホーム株式会社代表取締役。1949年、岐阜県加茂郡白川町生まれ、名城大学法学部卒業。1977年、丸七建設株式会社に入社。1986年、ドイツ教会の新築工事を請け負ったことがきっかけで訪独し、ドイツ建築の高気密・高断熱住宅の優れた機能性に強い衝撃を受ける。以降、何度もドイツを訪れながらドイツ住宅建築の技術習得・研究に尽力する。1988年、社名丸七ホーム株式会社に変更。1997年、代表取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。