内容説明
「厳密さ」よりも群論の「完全イメージ化」を優先。ガロア理論攻略に必要な情報のみを掲載。初心者むけに要点は繰り返し丁寧に説明。数学初心者から上級者まで「ガロア理論」解明の新地平。
目次
第1章 数、体、方程式、体の拡大(数の集合と各種演算;1次方程式;2次方程式 ほか)
第2章 ガロア理論で使用される群論(対称群のイメージ;各種対称群;対称群の階層構造)
第3章 ガロア理論(2次方程式のガロア拡大体とガロア群;3次方程式のガロア拡大体とガロア群;4次方程式のガロア拡大体とガロア群 ほか)
著者等紹介
上村恒司[カミムラコウジ]
1950年東京で生まれる。1972年大学卒業後、サラリーマン生活へ。2016年定年退職後、大衆数学研究を本格的にスタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元よしだ
5
なんとなくわかった気にさせてくれます。 薄いので何度も再読できそうです。 次は、ノートとりながら読みます。 ”上村恒司”さん次作あるなら注目したいです。 キーワード”ガロア拡大の厳密な定義” ”有限次ガロア拡大体” 2017/12/25
jjm
2
「ガロア理論の頂きを踏む」で頂を踏めず、「今度こそわかるガロア理論」で今度もわからなかった私ですが、何となく何となくわかった気にさせてくれる本です。ページ数が少ないのもよい。群論というとっつきにくいものも、これ以上ないというくらいにごく簡単にかみ砕いてくれてくれる。
たいち
1
世の中には似たような考えを持つ人がいるんだと嬉しくなりました。「ガロア理論を理解する」ことが当面の目標のひとつです。2018/01/04
MrO
0
結局、どんなに噛み砕いて説明してもらっても、覚悟決めて自分の頭で考えてみようとしないと、モヤモヤという理解は一歩も前進しないのだなと思いました。ただ、なぜそんなことを考えないといけaにのかということはよくわかった。そっから先は、自分で手を動かすしかないもんだ。2018/04/08
revelation
0
まあワタシも体論や群論なんてフンイキしか知らないわけだけど、これは書物としてとても面白い。こういう抽象概念を独自のイメージ化でもって理解しようという試みを他の人はどうやっているのか、その過程が少し窺えただけでも興味深いし、この方の独特な言い回しやネーミングも楽しい。造語や理解が不足しているところをちゃんと明確にしているのものも、よくあるトンデモ本とは一線を画していて好もしい。2018/02/13