内容説明
「葛西の海で、子どもたちがまた泳げるようにしたい」と東京湾海水浴場復活への取り組みを始め、『ふるさと東京を考える実行委員会』をたった一人で立ち上げる。建築を通して文化が失われつつある日本古来の生活美を取り戻し、風土に培われた文化を温存して未来につなげたい。葛西の土地で一つ一つの建物を地道につくってきた建築家が、生活空間、自然環境に対する意識革命を巻き起こす。ふるさと再生への挑戦を続ける建築家のメッセージ。
目次
Prologue 失われたふるさとの情景(海が大好きなわんぱく少年;自然のなかで養われた自立心 ほか)
1 建築に夢をみた修業時代(建築へと導かれる;学生闘争に対する強い違和感 ほか)
2 豊かさをもたらす建築の実践(バーミヤンへの旅;真の豊かさを失ったことへの危機感 ほか)
3 東京湾再生への道(東京湾を泳げる海に;ムーブメントの創出 ほか)
4 ふるさと再生は“日本再生”へとつながる(安易な管理社会への不安;ふるさと再生は人づくりから ほか)
著者等紹介
関口雄三[セキグチユウゾウ]
1948年、東京都江戸川区葛西生まれ。日本大学芸術学部卒業後、黒川紀章建築都市設計事務所、馬場建築設計事務所を経て、1975年、関口雄三建築設計事務所を開設。地元葛西を中心に住宅・集合住宅・宿泊施設・公共施設など数多くを手掛ける。1996年、「東京三和ビル」で一般社団法人東京都建築士事務所協会主催「第22回建築作品コンクール」東京都都市計画局長賞(現都知事賞)、東京建築賞優良賞受賞。2003年、関口美術館を設立。東京都功労者表彰受賞。株式会社富洋代表取締役、ビックバン株式会社代表取締役、一般社団法人東京都建築士事務所協会相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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