内容説明
春に咲く花が多いのはなぜ?サボテンにはなぜトゲがあるの?計算高くて、したたかな植物たちの話。理科の学習にも役に立つ、おもしろ知識満載。
目次
巻頭(春夏秋冬の植物を見てみよう―春;春夏秋冬の植物を見てみよう―夏 ほか)
第1章 美しい花の計算高い話(春に咲く花が多いのはなぜ?;色水を吸うと花の色が変わるのはなぜ? ほか)
第2章 草木のしたたかな話(葉はなぜ緑色なのか?;植物はなぜ動かない? ほか)
第3章 私たちの身近にあるムダがない植物図鑑(チューリップはなぜ球根で育てるの?;小学校でアサガオを観察するのはなぜ? ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。博士(農学)。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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たっくん
65
植物の疑問不思議をわかりやすく解説・・〇植物は痛みは感じない。ただしストレスは感じるようだ、例えば人間に撫でられ続けた植物は小さくなる〇昆虫には花に好みの色や形状がある〇毒草の見分け方は残念ながら無い〇竹や笹の花が咲くと不吉?昔はそのあとに飢饉が起きていたから、竹や笹が花を咲かせ種子をつけるとそれを餌にネズミが爆発的に増え農作物を荒らしやがて飢饉になった〇ひな祭りに桃の花、桃には悪いものを追い払う力があると考えられていた・・成程、成程、児童向けだが大人でも十分面白く楽しめる。2023/04/02
ナイスネイチャ
53
植物の疑問を図解で紹介。児童向けだが、大人でも勉強になる知識も。🅻2023/02/26
袖崎いたる
9
牧野富太郎の名前がちらほら出てくる。講談社学術文庫の本、今度手に取ってみようかな。春になるたび、初夏になるたび植物に関連する本が読みたくなる。山笑う頃の魔法にかけられて、こうして入門の戸口を叩いてしまったわけ。ところで人体には動物的な面と植物的な面とがある。私は大学時代に哲学演習の時間に教わって以来、そのことがみょーに頭に残ってきたのだか、この本の「植物は痛みを感じる?」を読むとちょっとヒントになる。植物は痛みを感じない、しかしストレスは感じる。ここでのストレスは植物的な人体を発見する縁になりそう。2020/06/15
ひめぴょん
6
この著者が書かれた別の本をたまたま読んで面白そうと著者検索して図書館にあった本を予約してかりたものです。植物についての科学的考察と歴史的背景などを含めた雑学ネタがQ&A形式で子どもにも読めるように仮名を付けて書かれています。「植物は痛みを感じる?」に対しては動物と植物の構造の違いから解説されていて決して子供向けという感はありません。大人も面白く読めます。“The Wonder of Plants from Zero Knowledge” Hidehiro Inagaki I happened to 2020/07/19
金北山の麓に生まれ育って
5
「チコちゃんに叱られる!」的なネタ満載だった。南の島の花がカラフルなのは?桃太郎はなぜ桃から生まれたの?木はどこまで伸びられるの?シクラメンの和名は?猫じゃらしのすごい力って?ぺんぺん草の由来は?読書の箸休め気分転換にちょうど良かったです。2019/09/19