内容説明
写真のない時代の人が残した「生きた証」。絵画の歴史は肖像画から始まった。ヒーロー・ヒロイン、美男・美女、ヌード、自画像…名画にこめられた、隠されたメッセージをポイント解説。
目次
1 ヒーロー・ヒロインの肖像画―時代の変革者たちの知られざる素顔(お気に入りの女流画家による麗しきフランス王妃の肖像―「ガリア服を着たマリー・アントワネット」ヴィジェ=ルブラン;英雄性を強調するために仕組まれたトリックとは?―「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」ダヴィッド ほか)
2 美男・美女の肖像画―万人を惹きつける魅惑の絵画(野性味あふれる聖人を麗人として描いた巨匠の真意―「洗礼者聖ヨハネ」レオナルド;肖像画のように見えて、実は肖像画ではない少女の絵―「真珠の耳飾りの少女」フェルメール ほか)
3 ヌードの肖像画―裸身の男女が物語る愛と官能の世界(美乳が自慢!“見せたがり”の聖母―「ムランの聖母子」フーケ;光と影の魔術師が描き出す人妻の苦悩とエロス―「バテシバ」レンブラント ほか)
4 巨匠の自画像―天才たちは自分自身をどう描いたのか?(不安、恐怖、葛藤…巨匠の人生を表す魂の自画像―「1889年9月の自画像」ゴッホ;自画像からうかがえる若き女流画家の才能と自信―「麦わら帽子の自画像」ヴィジェ=ルブラン ほか)
5 ミステリアスな肖像画―名画のなかに隠された謎とトリック(主人公はいったい誰?あまりに複雑な構成の肖像画―「ラス・メニーナス」ベラスケス;画家がモデルの顔をはっきりと描かない理由とは?―「ゴディベール夫人」モネ ほか)
著者等紹介
木村泰司[キムラタイジ]
1966年、愛知県生まれ。西洋美術史家。アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修得後、イギリスへ渡り、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にてワークス・オブ・アートを修了。帰国後、ギャラリー勤務を経て、現在は西洋美術史の講演活動や執筆活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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