内容説明
リアル切腹から内蔵助の収支決算書まで、日本人なら誰でも知っている赤穂事件の誰も知らなかった裏事情。
目次
序章 後世に語り継がれる『忠臣蔵』
第1章 誰も知らなかった本当の“赤穂事件”
第2章 彼ら抜きには語れない!主要人物&相関図
第3章 これを知ればもっと楽しめる!赤穂事件の背景
第4章 義士たちの武士道精神と男子の本懐
第5章 借金してでも討ち入りを果たす―赤穂事件決算書
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年岡山県津山市生まれ。東京大学史料編纂所教授。日本近世史を専門とし、武家社会や武士道精神など、江戸時代に関する研究で知られる。NHK総合テレビ『タイムスクープハンター』シリーズでの時代考証をはじめ、多くのメディアで活躍。92年、『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のち講談社学術文庫で再刊)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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色々甚平
6
江戸時代の中でも制度が変わった部分や、それまでの武士のあり方の変わりようなども取り上げられているのも赤穂事件の時期における思想・社会背景の一部にも触れられているので重層的な作りになっていた。イラストや漫画も多く使われていて、まさに入門。大石内蔵助が討入にかかる予算を書き残していたのは面白い発見。2021/07/20
niwanoagata
5
忠臣蔵の基本が漫画などを使いわかりやすく説明されています。討ち入りの予算にも詳しく言及されていて面白かったです。
櫛橋光
0
「何よりも武士が重んじた名誉」に尽きると思います。主君の敵討ちやお家再興も家臣として「武士の一分」を立てんがための行動にすぎなかったと言うのは目からウロコでした。”忠義“よりも“名誉”のほうが先ってのも成る程でした。「武士の一分」や「人前がなる」など、当時の武士の感覚が良く解説されてます。2025/06/08