内容説明
格差を生んだのは誰?会社は誰のもの?資本主義の崩壊を予言?!なぜ労働者は搾取され、リストラされるのか?マンガと図解で、『資本論』がよくわかる。
目次
序章 21世紀の危機を19世紀のマルクスで読む
第1章 マルクスは19世紀の格差社会を見ていた
第2章 マルクスは価値と貨幣の関係を明らかにした
第3章 労働は利潤を生み、利潤は資本家のものになる
第4章 マルクスは、資本主義が資本家のためのしくみだと批判した
第5章 マルクスは、政治的意識が高い人物だった
著者等紹介
的場昭弘[マトバアキヒロ]
1952年、宮崎市生まれ。神奈川大学経済学部教授。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士
弘兼憲史[ヒロカネケンシ]
1947年山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。松下電器産業販売助成部に勤務。退社後、1976年漫画家デビュー。以後、人間や社会を鋭く描く作品で、多くのファンを魅了し続けている。小学館漫画賞、講談社漫画賞の両賞を受賞。家庭では2児の父、奥様は同業の紫門ふみさん(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
17
難解な『資本論』に挑む勇気もなければ覇気もなく、マルクス経済学の理解のためマンガ形式解説書を手にとってしまった。『資本論』とは資本主義経済のそもそも論を突き詰めるものであり、近代経済学には絶対にない視点が出てくる。現代の大企業の分業体制の中では見えにくいのだが、マルクスは"労働とは商品"だという。これを発展させて考えてみると、例えば最近の雇用延長の是非について考えることができる。雇用延長者自身の生産性の有無が当然のこと問われるべきである。法律が制定されたから・・・という理由だけでは問題を残す。2015/05/06
浅見ヨシヒロ
10
マルクスを学ぶ前段階で読む分にはちょうどいい内容なのかもしれない。 ただ、他の方も仰るように、資本主義が批判されているような箇所が見受けられるため、第三者的な立場から読む必要がある。 ただし、マルクスの考えは現代の経済学に通じる点も少なくはないため、『なるほど』と考えさせられた。2014/06/03
桜子
7
初心者向けマルクス経済学入門書です、漫画付きだからご興味ある方にも読みやすい。先に感想をされている方と似通いますが、随所に資本主義批判が見受けられます。資本主義も完璧ではなくとも比較内容が含まれていない点は残念です。
しょうたろう
3
入門書として、マルクスの思想について触れることができた。格差社会の解消策が共産主義であるかというと、そうではないと思う。けど、具体的な案は何かというと思い浮かばない。もう少し勉強しようと思った。2011/05/01
なつきネコ@混乱中
2
本当に初歩の入門書だな。漠然と考えた事が、結構、書かれてあり、私ごときが考える事はすでに考えられてて当然だよな。資本主義は確かに完全じゃないとは思うが、ある分、労働者は豊かになったんだから、完全否定は難しい。また、完全な共産主義も人間にはむりだろうし。どこかに良い落とし所を探さなければな。2014/12/20
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