出版社内容情報
サラリーマンの犬飼彰はブラック企業で残業中、突然異世界に「聖女」として召喚された。
その世界では、人の目に見えない「精霊」が存在し、
国の繁栄のためには精霊たちに好まれる「聖女」が必要なのだという。
しかし召喚された矢先、「男の聖女なんて要らない」と言われ
犬飼はそのまま異世界に放り出されてしまったのだった。
そんなある日、傷だらけの子犬を助け連れ帰ると
翌朝その子犬が少年に変化して、なんと結婚を迫ってきた!
ヴィルと名乗る獣人の少年は訳あって獣の姿から人間に戻れずにいたが
犬飼が持つ聖女の力によって回復することができたという。
元の世界では上司からパワハラを受け、
召喚されたこの世界でも男の聖女は不要だとすぐに捨てられた犬飼。
自分には何の価値もないと思っていたのに
「貴方の代わりはいない」と真っ直ぐ伝えてくるヴィルに
犬飼の気持ちは揺れ動くものの、
子どもの言うことだからと軽くあしらっていたが――?
【目次】



