出版社内容情報
この世界でも珍しい「時間」魔力を持つエルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回も親友であった獣人族のパルダン王国・ラーディン王子に殺されかかり、時を遡ってきた。
だがついにその魔力も尽き、三度目の正直……今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい!
そう思ったアンスフェルムは、特に身内を大切にする彼の性質を逆手に≪ラーディンの伴侶になる≫ため、今回も行われた同盟目的のラーディン婚約者候補として名乗りを上げる。さらに殺される原因となった【エルガー王国の裏切り】を回避するため、パルダン王国に使節団の通訳として、背水の陣で向かうことに。
しかし婚約者としての彼は、友人だった二度の人生でも見たことのない甘い顔で、事あるごとにアンスフェルムを口説き落としてきて……!?
内容説明
エルガー王国・先王の庶子であり、文官として通訳を務めるアンスフェルム・エルガーは、非常に珍しい『時間』の魔力属性を持っている。時を巻き戻し、記憶を引き継いだまま過去に遡る力があるのだが、アンスフェルムはある男に二度殺されかけ、そのたびに魔力を行使した。ラーディン・パルダン―。獣人族・パルダン王国の王子がその元凶だ。かつては親友にまでなった彼に殺される理由がわからないものの、『時間』の魔力もすでに尽きてしまい、このやり直しが最後の人生―。今度こそ生き延びるため、アンスフェルムはラーディンの“身内を大事にする”という性格を逆手に取り、彼の婚約者として立候補することに!しかし三周目のラーディンは、見せたことのない愛情をアンスフェルムに向けてきて…!?