出版社内容情報
魔王が勇者に倒されてから三十年後。魔物と人間の間に生まれたリュイだったが、人間はまだ魔物を嫌悪していてどちらの種族からも受け入れられず、リュイは森の奥深くで暮らすしかなかった。そんな彼のもとへ怪我をした騎士・レオンが現れ、一時的に視力を失っていたのでリュイが半分魔物だと気づかない。命を狙われているというレオンを匿うことにしたリュイだったが、毎朝おはようと挨拶し一緒に食卓を囲み、また明日と言えば同じ言葉が返ってくる。ただそれだけのことがこんなに幸せだなんて。レオンとの二人暮らしは孤独だったリュイに暖かな感情を抱かせるようになる。魔物である自分の正体が知られなければいいのに。そう願うリュイだったがーー。
内容説明
半分魔物で人間から疎まれ孤独に暮らすリュイのもとへ現れた怪我をした王子・レオン。一時的に視力を失ったレオンはリュイが半分魔物だと気づかず、そのまま匿われることに。レオンとの二人暮らしの中でリュイは毎日交わす挨拶や一緒の食滝に幸せを感じるようになる。魔物である自分の正体が知られなければいいのに。切なく願うリュイだけど―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
16
第二王子×ゴブリンと人間のハーフ。森の奥に住む受の元で襲撃され視力を失った攻が療養するうちに惹かれ合う二人。外見に左右されず愛を貫いてくれる攻で良かった。暴君な第一王子も無事ザマアされ、聡明な第一王女が王位継承する未来も明るそう。しかし、受父は最愛の妻を亡くしたショックとはいえ息子を放り出して放浪ってちょっと情けない。2024/03/03
優
9
優しいお話でした~。みんなが幸せになって、良かった!ストーリーが結構、濃いので、2人のイチャイチャが、短くて少し物足りませんが(笑)。。。でも、切なさはずっとあって、ドキドキしながら読みました。2024/07/27
史
3
森に住むたった一人のハーフゴブリンと、王子様のロマンス。目が見えないからこそ純粋な好意を持ち、目が見えなかったからこそ避らなければならなかった。だけども、二人の間には種族の壁など既になくなっていたのだ。そうして二人が二人を思う力は、二人だけではなくみんなに伝わり幸せが繋がっていく。これこそ異種婚姻譚ではありませんか。いやはや、大満足。好きですねぇ。2024/04/01
hallelujah
0
読了。人々に恐れられている魔物のハーフである主人公はある日、一時的に視力を失った青年を保護する。母が亡くなり、父は消息を断ち、人との交流に飢えていた彼は青年との日々を楽しみ心を寄せていくが、ハーフゴブリンであることは言えずにいて…/面白かったけど、挿絵を見る限り主人公は肌の色以外はゴブリン要素がないと思った。普通に美形。なぜゴブリンにしたんだろ?それこそ人狼とかでも良かった気はする笑2024/03/11