内容説明
幼馴染のイケメン三人組、通称“三銃士”に見守られ、カフェを営み平穏に暮らす光春。なのに店に来た客―高校の先輩・九条の姿を数年ぶりに見た途端、心がさざなみ立った。ミモザの中庭、秘密の逢瀬、九条への思いに戸惑う高校時代。「ミモザの花言葉は“友情”もしくは“秘密の恋”。みつは、どっちだと思う?」九条の甘い問いかけに今度は何て答える―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
100
【みつは可愛いよ。可愛くてきれいだ。初めて会ったときから今までずっと(九条)】エロス度★★ 九条×光春♡高校時代、自分の心を唯一かき乱した先輩との八年ぶりの再会もの。三銃士に守られる美少年がツボで、感情にさざ波を立てず人の鏡であろうとする光春が、九条との再会で再び心をかき乱され、九条からのアプローチによって恋を自覚、彼に夢中になりご神託やスープの味に影響を及ぼすほどの光春の変化が悶えた。光春視点だけでなく、九条や三銃士の視点も入ることでよりストーリーを楽しめました。(続)2019/03/18
きょん
26
スープ飲まなくても「甘~い」って言いそうになるお話でした。不思議な能力ととびぬけた美貌を持つ受が初めて心を動かされた相手が攻。攻が辛い時期に支えになった言葉を言ってくれたのが受、とそれぞれが相手の支えになる高校時代も甘酸っぱいし、再会後も最初からお互いが特別なのがありありと分かるので三銃士達もヤキモキしただろうなあと灯心亭の状況を想像してニヤニヤしてしまいました。しかし王子たちの初恋指南ってタイトルはちょっと違うかな。2019/04/02
そらねこ
22
王子たち…??って気になってたけど、ちゃんと真面目で甘い恋愛ものでした。受けが女子でもOKな少女漫画風味ではありましたが、高校のミモザの思い出がステキだし、先輩が凄く素敵な人だったので良かったです♡ https://twitter.com/soranekotan071/status/11391957057156997122019/06/14
anko
18
九条が父亡き後の家族の生活を支え軌道に乗せるのは本当に大変だっただろうけど大好きなみつと自分の理想の仕事を手に入れるために頑張れたんでしょうね。何にも心動かされることなく膜の中から外を眺めていたようなみつがリアルな感情や感覚を持てるようになれて良かった。タイトルから勝手に三銃士の誰かと結ばれるのかなと思っていたけど、彼らは長年みつを兄のような気持ちで守ってたんですね。それぞれ魅力的なキャラだし若干気の毒な気もするので彼らにも素敵な恋人が出来ますように。 〈Ki〉2019/04/07
マシュ
17
王子達ってあるから複数モノかしら?なんて思って読んでたら違った(笑)店をしていた母から店舗を譲り受け、定食屋をしている森宮。森宮には小学校から3人の三銃士のような親友が。ある日高校の先輩の九条が店を訪れたことから始まるお話。九条と森宮には、三銃士の知らないミモザに木下の中庭の思い出があって。宮森が九条にメロメロになった途端スープがゲロ甘になるなんて(笑)そのスープは九条には極上の味とな。甘々で羨ましい。三銃士は長年い過ぎてもはや家族のよう。ほっこり可愛らしいお話でした。2019/09/10