内容説明
古い屋敷に一人で住む、気難しい曾埜部のもとで家政夫として働くことになった陽生。しかし、噂とは違い、不器用な優しさを持つ曾埜部に陽生は親しみを覚え、次第に距離が縮まっていくのを感じていた。ただ、陽生は曾埜部にも内緒で訪れる秘密の部屋があった。そこには大きな鏡があり、その鏡の向こうにはマサヤという少年が存在していて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
108
【君の手は……私の手と、本当に触れ合うことができるのだろうか……?(曾埜部)】エロス度★★ 曾埜部×陽生♡ 大きな屋敷に住む孤独なご主人様と同じく孤独な家政夫さんのお話。お屋敷にある〝鏡〟とそこに映る〝マサヤ〟という名前の少年が2人を結ぶ恋のキーとなります。鏡の国のアリスのようなテイストで、ファンタジーな要素を織り交ぜつつ、デスティニーな恋と孤独を抱える者同士でお互いの距離感が分かる一緒にいて感じる心地良さなどがグッときます。閉じ込めた理不尽なことへの不満を自分のことのように怒ってくれる曾埜部(続)2019/03/20
きょん
20
時間を遡れたら、辛かったあの時のあなたを励ましたいのにという望みを叶えてくれる鏡の存在が温かい。恵まれない子供時代を過ごした二人の寄り添いあう過程が、過去が無くても進展していったんだろうと思えるのが良いなあ。2019/03/20
しましまこ
19
気難しい屋敷の主×不憫健気な家政夫くん、サクサク読了。2019/03/16
華緯
13
電子。夢乃さんらしいお話。不幸な境遇の受けが気難しい攻めに出逢って幸せになる。安定したハピエンが見えるお話って大事だと思う。鏡の設定は、初めがちょっと唐突だったから、“実はいわくのある鏡…”とかの方が早く納得できたかも。…うちにも受けみたいな家政夫さんに来てもらいたいけど、その前に一度家中を掃除しなければ…;;2019/03/16
tanya
9
あらすじ買い。鏡を通して見た世界が現実と繋がる設定。マサヤが幼い時から戦っているのがしんどい。陽生が癒されてハルキが応援してる辺り上手く繋がっていると思う。楽しく読了。2020/07/24