内容説明
幼い日和に星空のような石をくれた流成は、突然遠くへ行ってしまってからも大切な人だった。そんな彼との再会に胸躍らせる日和だが、よそよそしい態度に消沈してしまう。一方の流成は、十以上も年下の幼馴染みへ己が抱く劣情を断つために渡仏、画家に。已むなく再会した六年ぶりの日和はかつて以上に愛らしく、流成の懊悩は深まるばかりで…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
55
『エロス度★★ 流成×日和。大切な人・抑えられない劣情を抱く人との再会愛。流成の残念なイケメン感、やや病み気味な執着心や独占欲を日和に抱き、天使のような可愛さに内心悶絶している彼がものすごくドツボ。世界が日和一色ってのも盲目的な愛を感じさせて、ゾクゾクです。日和のことでトリップしちゃう流成ですが、反対に日和はしっかり者なので流成を支えてくれる相性抜群なカップルだと感じました。日和の身体を思う存分味わう流成がエロい♡』2017/07/20
しましまこ
23
友人の年の離れた弟が好きでたまらん残念画家×世話やき大学生。天使が全てな画家を受け止める天使の肝の座りようにビックリ、楽しかった。2017/07/22
のこ
22
病んでる執着溺愛攻めの糖度たっぷり作品でとても好き。養育環境から対人スキルが欠落している攻めは、受け以外の他人に一切興味がなく、唯一赤ちゃんの時から見守ってきた天使のように可愛い(攻めにとって)受けだけが、攻めの閉じた世界の全てで、画家としての創作意欲の根源も受けの存在だけというのが、とてもツボでした。攻めのヘタレ過ぎる点は少々残念ではあるものの、その分受けが意外にもしっかりしているのでいいんじゃないかな。受けの友人の大澤や、カメラマンの長谷といった脇キャラの絡みがイマイチ中途半端だったのは惜しいけれど。2017/08/27
きょん
15
全ての感情の源でありミューズでもある天使の様な受に執着する残念イケメンなうえヘタレな画家を、動じず受け止める天使が肝の据わった男前だった。2017/07/31
華緯
11
電子。面白かった。受けを溺愛するヘタレ攻め。デレもヘタレも受けの前限定で、外的には孤高の天才ってのが自分のツボなことを再発見した。受けの日和も好き。黙って立っていれば雰囲気のある美青年…だけど、愛情ある両親と兄に真っ当に育てられた子で、攻めよりよほど男前なところが好感度高い。流成に擬似監禁された時も、流成より日和の方が落ち着いていたから、危うさは全くなかった。しかし…とことん後ろ向きの流成にはため息通り越して笑ってしまった;;…この作家さんのお話を、いくつかDLしたので他の本も楽しみになった。2017/12/28