内容説明
四大公家のひとつ“黒狼公”となったヤエトのもとに、砂漠に巣食う盗賊を捕縛しようと第二皇子の使いがやってくる。その盗賊団と接触を試みたヤエトは、自らの恩寵の力と対になる未来視の力を持つ女性と出会い…。一方、兄である皇子同士の激しい後継争いを目の当たりにし、衝撃を受けた皇女は、ヤエトの助けを得ながら、自らの進むべき道を模索し始める。―陰謀と謎が渦巻く中、ヤエトの過去視の力が視た『真実』とは。
著者等紹介
妹尾ゆふ子[セノオユフコ]
3月9日生まれ。漫画家のめるへんめーかーを姉に持ち、アシスタントをつとめる。白泉社「花丸」にて、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
18
下巻は、鳥の発情期から避難させられた皇女がヤエトとずっと一緒だったので、2人だけの会話が多いのですが、おおむね師弟関係のよう(笑)。でも、皇女の何気ない言葉にヤエトは支えらえているんですね。エイギル視点の短編も良かった。ミアーシャの人物評が面白いです!それにしても、何回も出てくるルーギンの「胡散臭い笑顔」って、見てみたい~(笑)。2013/03/10
フキノトウ
11
なんとなくそうかなーって思ってたけど、やっぱり、ジェイサルドって味音痴なんだ(笑)皇妹ラキニーって無敵ですね^^;ヤエトの内心の声、というか突っ込みが、毎回楽しみです。チビ、のくだりが面白かった。2014/03/28
フキノトウ
9
続きが気になる。面白い。2013/03/22
まりもん
8
本編は読了済みなのでこの新装版は「恋文の行方」を読みたくて購入。エイギルの悶々とした嫉妬。その頂点にたつであろう人物はとても腰の低い尚書卿で黒狼公のヤエト。妻の書く自分宛だけど中身は違う内容にこれからもずっと嫉妬するんだろうなぁ。2012/12/02
あけさと@ぷに
7
アルハンの生き残りを守る&第二皇子バックアップのため博沙国を訪れる。ファルバーンがけっこう男前(笑)過去視の神オルムストと未来視の神ターン。だんだんおもしろい構図になって来ました。ヤエトの願い、隠居からはかなり遠ざかってますが。2013/02/05