内容説明
初恋相手のヴァンパイア・櫂と伴侶の契りを交わした律也。だが、蜜月期にも関わらずなかなか会いに来てくれない櫂に少し不満な日々。櫂と交わることで次第に体が変化し、ようやく夜の種族の世界で共に過ごせることになり喜ぶ律也だったが、不吉な夢で見た通りにヴァンパイアの始祖・カインを甦らせようとする者たちにさらわれてしまい…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミル婆
26
続編が出ると知り小躍りし、書店で分厚さににんまり。好物を詰め込んだアソートスイーツのような前作の更に上を行くキラキラ感と新キャラも続々の今作。ファンタジーらしい美しい締め方だったが、律が力技で浄化すると思い込んでいたのでほよ~んと切なくなった。でもレイのストイックな感じはNO.2らしくて好きだ。こうしてファミリー化してくると愛着が湧いていつまでも続いて欲しいと思ってしまう。2012/09/24
このん
23
(2014年9月16日3855)『薔薇と接吻』の続編。ヴァンパイアの櫂の伴侶となった律也は『夜の種族』の世界へ漸く行く事が出来た。律也が『浄化者』ゆえに巻き起こる事件が色々あるが、常に側近くに居てくれる警護のレイが頼もしい。また、叔父の慎司の住む狼族の世界には祖母がいた。そこで律也の『浄化者』の生い立ちも明かされる。律也の伴侶となった櫂にも優しくされ、思う事はあれど幸せそうです。『語り部の石』のアニーがめんどくさがりなのに子狼になってはしゃぐ姿が可愛い。所々に出てくる律也の突っ込みが良い。2014/09/16
のんのん
23
今回は夜の種族の世界側でのお話でしたが、相変わらずキラキラでした。前作で結ばれた櫂と律ですが、新婚さんなのにあんまり会えないというのは辛いですね。レイとフランの二人に泣いてしまいました。石の精霊は派手に登場したというのに、ちょっと体力なさ過ぎ…あんまり役に立ってなかったような(笑)。他にも新しいキャラも出てきてるし、彼らの活躍するお話が読めたらいいなと思います。2013/02/06
ムラ
19
表紙のイメージそのままの、清々しいくらい耽美でキラキラなファンタジーでした!予想以上に話のスケールも大きく広がったことですし、今後も続編を期待してます。スピンオフも読んでみたい気もしますが…。杉原さんの受けは、ひたすら攻めが大好きでブレないところが好きなのですが、今作でも、受けの律が櫂しか眼中にないところが良かったです。これだけ美形キャラが揃ってるのに、結局のところ作中でカプになっているのが主人公カプだけ…というのも、登場人物総ホモな作品を読み慣れてしまっている身には新鮮でした!ごちそうさまでした!2012/09/23
nono
18
BL。シリーズ第2弾。こちらも再読。漸く夜の種族の世界を訪れた律也、そこで出会った陰謀は!?櫂と律也の愛は揺るぎ無いものの、今回もやっぱりレイとフランの話に貰い泣き。冷たく見えるレイの胸の内が辛い。さて櫂は「夜を統べる王」に成れるのか?表紙のゴージャスなレースのシャツも麗しい櫂、攻様には珍しくも華麗です♪2017/11/24