目次
第1章 男色雑学あれこれ(男色の歴史;陰間茶屋;男色と武士 ほか)
第2章 男色が登場する文学作品(藤原頼長の赤裸々日記;台記;門外不出の絵巻物『稚児之草子』 ほか)
第3章 偉人男色秘話(後白河法皇;馬鹿な子ほどかわいい;藤原頼長 ほか)
著者等紹介
ししゃも歳三[シシャモトシゾウ]
漫画家(別ペンネーム前田紅葉。BLジャンルで活動)。2月16日生まれ。山形県出身。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハル
15
いやー、笑った笑った! BLブームに乗っかった悪ふざけ本かと思いきや、多くの出典を元に日本におけるBL(というか男色)を結構きちんと論じて、文章とマンガで分かりやすく説明しています。 何より「笑える読み物」としての完成度の高さにびっくり!満載の面白エピソード満載を上手くマンガにしていて、涙が出るほど笑いました。「稚児は観音菩薩の化身!稚児と交わって悟りを開くのだ!」ってなんだよ!(笑) 男色と衆道の違い、陰間茶屋の存在など、初めて聞く歴史的な知識もあり、非常に楽しく良い勉強になる一冊でした!(^-^)2014/08/04
青龍
12
ここのレビューで知り、購入したもの。面白かった!長年日本では、男×男は普通にあったのは知っていたし、森鴎外の作品も知っていたけど、「あなたもですか!」の人達や、知らなかった風習や作法のアレコレが分かった。2017/05/06
misia
4
ししゃも歳三さんの検索で引っかかった。マンガ担当との事。図らずもししゃもさんコンプ?・・・さて。今でこそBLBLと一部の女子の中の流行りのようなくくりになっていますが、大昔っから日本の文化の一部だったんだ!とわかる一冊。平安の世から文献があるって凄いわ。武将と小姓でそんな関係が多いのもビックリ。最近では大河で家康と直政がちょうどそんな局面だしねぇ・・・。巻末の参考文献見てても真面目に研究されている分野なのがよくわかるけど「江戸の下半身事情」というのには笑えた。もうちょっと違うネーミングはなかったのか?2017/10/29
ybhkr
4
表紙やタイトルに反してなかなか勉強になる内容。川端康成の少年は文集の中では二段組で六ページくらいだった記憶が。少年だけコピーして持ち帰って読んだ記憶がある。最近、伊達政宗公の芝居を見たばかりなので、ほほう、ほほう、と読む。13歳で嫁をもらい、息子も孫もいてもやはり衆道の魅力には逆らえませんかのう。よきかな、よきかな。平安から続く(いや、多分もっと前から?)日本の男色文化楽しいな。男尊女卑から生まれた文化が今や女子の玩具になっていることがまっこと愉快ぜよ。と、楽しく読めた。ちょっとだけ薩摩が好きになった。2017/07/16
藤野
4
可愛い絵柄に似合わぬ細かい知識。稚児の本気がすごいです…陰間を仕込む方法とか、潤滑油の作り方?使い方?とか、こう書くと「酷い内容!」と思われそうですが、意外や意外、真正面からまじめに取り扱ってる本です。絵と文で解説があって分かりやすい。メインは江戸時代かな?と思いますが、それなりに他の時代の事も触れていて良い感じでした!案内役は藤原頼長で、公春についてもちょっと。読んで損はしないと思いました。2012/09/28