内容説明
初対面が最悪だった警視・岡谷暁嗣と鑑識官・佐倉周一。数年後に再会するが、エリートコースを歩んできた暁嗣は、自分に対して反抗的な態度の周一に新鮮さを感じ挑発を試みる。「俺を好きになる確率は?」問いかける暁嗣に周一の答えは!?表題作に加え、体を重ねながらも素直になれない同級生たちを描く「グリーン・グラス」ほか書き下ろし短編も収録して文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那義乱丸
18
新装版。表題作カプ書き下ろしあり。表題作、同時収録作共にツン猫受で、表題作受は気性が荒く、同時収録の受は一途で意固地。表題作は傲慢攻が受を落とすのに手こずり、攻本人もそれを面白がってるようで楽しい。同時収録作は元同級生の二人。お互いに想いあっているのに双方素直になれず取引めいたHをするだけという拗れた関係がもどかしく切ない。個人的には同時収録の方が萌えた♪2作がリンクしてたり、茅島氏&小泉、森下医師がチラッと登場したりミスティブルーが出てきたりと他作品とのリンクも楽しい。奈良さんの表紙絵にもリンクがw2012/02/16
ムック
17
周一が何故岡谷を好きになったのかがよくわからなかったので「グリーングラス」の方が楽しく読めた。千冬がツンツンしてるのが可愛い~そしてまさかの茅島氏!思わぬ登場にテンションが急上昇!奈良さんの絵で茅島氏はどんな感じだろうなと想像したけど上手く思い浮かばなかった…。2012/03/29
ルーリィ
16
表題作がどうにも私には合わなくてなかなか読み進められずに積んでおりました。「グリーン・グラス」の方が私は好きです。千冬が不器用で切なくって堪らなかった。宗一が悪い男だなぁと思うのと同時に河合くんが不憫でならない。良い男だなぁ、河合くん。それにしても驚いたのは茅島氏と秘書!良いですね、こうやって他の作品にちょこっと登場って^^2014/01/21
ちるる
11
リンクが楽しい短編集。新装版なので懐かしい単語がちらほらと見られます。表題作も同時収録作も攻視点で特に表題作のカプが好みかな。表題作、挑発大好きな(笑)ナチュラル傲慢攻×反抗的なツン美人受。出会いが最悪で険悪なところから始まり、受の反抗を楽しんでる攻の口説きが楽しかった。そして口説きがやや強引でもそれなりに効果的なのがさすがキャリアだなとww受の反応が良いのも楽しい。立場も地位もあるいい年した男が、好きになる確率を尋ねる会話がなんだか可愛かった。そして…ちらりと茅島氏登場で小躍り♪ミスティ・ブルーも♪2012/02/21
ミル婆
8
他作品とのリンクが楽しい短編。表題作はオレ様攻め視点でいけ好かない男気分を味わいつつ、ツンデレ受けに嵌っていく様子が楽しい。『グリーングラス』はハリネズミ受けにうまく対処できない不器用さんの恋愛模様にじれじれした分、漸くのデレにカタルシスを得れる。2012/02/04