内容説明
佐光正廣は、不運が重なり三年連続で受験に失敗し、二十一歳にして専門学校に入学した、いわゆる仮面浪人。荒んだ気分で煙草を吸う佐光に、「ここは禁煙」と学校の売店店員・高間一栄が注意してきた。以来、声をかけてくる高間を不愉快に思いながらもなぜか気になる佐光。ある夜、高間に助けられた佐光は次第に心を開き始め…。
著者等紹介
崎谷はるひ[サキヤハルヒ]
3月16日生まれ。九州出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらねこ
28
このシリーズ…順番に読むべきだったのにバラバラに読んじゃって…凄く勿体ないことをした…。どれから読んでも普通に読めると聞いたんだけど、CPが横に繋がってる…。兄ちゃん出てきてそれが一番最初に読んだナゲキノカナリヤの受けちゃんかよ~…みたいな事にならずに済みます(;'∀')どの話も面白かったけど、これはまた良かった♡キャラの背景や家族関係などBL以外の要素がホント読ませる。流石。しかしももっと気になるのは廉×一栄。この恋に気付いて…って一栄に教える佐光の懐の広さにも一票!年下なのになんてこった!2017/10/25
saki@まったり更新中
27
なんちゅうか、壊れた人がレベルアップして登場してる…怖いなぁ~って思うのと実際いそうだな。という印象が。受けの高間さんの過去や攻めの佐光くんの置かれた状況も痛ましい気もしましたが解決してるみたいだし。受けさんがあんな所に彫り物しててちょっと驚き、にも関わらず世捨て人みたいな人で佐光君のお陰で光を見出せてよかった。ちょっと天然なのかガード甘いですね。そこに付け入ってしまった佐光君も仕方ないか?好きなんだし。ムラジくんは癒しですね。ほかのキャラも元気でよかった!2011/12/25
ふみ
26
佐光正廣(専門学生・21才)×高間一栄(売店員・28才)信号機シリーズ6冊目♪作家様のご厚意で、出版が後回しになった文庫だったので、福井と小島の事を知っている分、なんだか妙に面白かった♪お話は、私的には構えていたほど重くなかったけれど、佐光が受験に3度も失敗していた事と、家族・兄と上手くいっていなかった事、お相手の高間がヘビーな過去持ちだった事が重い点かな?でも、この二人には信号機ファミリー?が付いていて、色々相談に乗ってくれる仲間がいてイイ感じだったし、ほぼオールキャラ(名前のみもアリ)登場で楽しめた♪2011/11/17
ルーリィ
22
信号機シリーズ。佐光が落ちる所まで落ちてなく、根っこの部分で素直なままだったから一栄は惹かれて行ったんでしょうね。このシリーズ大好きなんですが、今回の幼馴染くんは登場した時から受け付けなくて気持ち悪くて仕方がなかった。読んでいて気になったのはラスト付近が少し駆け足だった事と前回の「ミント~」の話より前になるんですよね。邦海はまだグダグダやってるようだし(笑)そして、佐光の大学に入ってからのバイト先。気になって前作を再読しちゃいました(^^;)このシリーズはまだ続くようですね、次はやっぱり兄?2011/11/26
那義乱丸
22
人が生きていく上で良くも悪くも大きく影響するのは人と人との繋がり。どのお話もそれが伝わってくるこのシリーズが大好き。今回も良かった。混沌の中に停滞する自分を打破するのは自分自身でしかないけど、差し伸べられる手に気づき、その手を取ることで道を照らす光をみつけられたりもする。それは佐光だけでなく一栄にとっても同じ。それを拒絶してしまった結果が廉なのかも。終盤、毎日準備をしていたという一栄の心情と、記憶も過去も含めた一栄の全てに対する佐光の独占欲にぐっと来た。佐光も一栄も好みなのでお話にもキャラにも満足!2011/11/25