内容説明
同性愛者である自分を受け入れながらも、表向きはそつなく社会生活をこなしてきた新倉修司。運命だと感じた相手に失恋をしたその日、夜の街で男に腰を抱かれて歩く自分の部下・中谷聖の姿を目撃する。社内では秀才タイプの潔癖症といった印象の中谷が、それ以来、物言いたげな視線で自分を追っているのに気づいた新倉は「寝てみる?」と中谷を誘い!?―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミル婆
14
前作では思慮深くて器の大きい当て馬さんだと思ってた新倉が、なんだか意地悪にみえる…。読み手には中谷が一途で不器用なんだろうなと推測できる故に「わかったれよ!」と焦れ焦れな展開。思い込みって恐いという話。とにかく中谷がズレてて可愛い。もう蕩けるぐらい甘やかしてるのが見たくて、一気に読了。2012/09/19
りんご☆
12
読了2017/03/22
judy
12
萌え★★★★イラスト★★★★内容★★★★『背中を~』で可哀想だった色男、新倉さんのお話。救済編待ってました♪若干読みにくさはあるものの、前作の口ベタ攻同様、受のギャップ萌えに滾りました。隙のなさそうなクール受かと思った中谷の予想外な一途さにグラっときたし、ハンカチの顛末もニヤニヤ。このネタをひっぱりつつよいジレジレでした。中谷がどんな思いでセフレという関係に縋ってたのかを想像すると切なくてじんじんとしますね。同人誌は新倉がべったべたに甘やかしていて大満足。いつか環と英を交えた4人の場面を読んでみたいな~。2011/09/10
きょん
11
一見会話をしているようで、全くかみ合っていない二人が初めじれったかった。新倉さんよ、遊び慣れてる大人なら気づいてやれよ!と思いつつも初めから手に入れることをあきらめているなまじ優秀な受ちゃんには騙されるのかなあ。とジレジレしながら読んでました。ハンカチのエピソードが最後まで効いてて良かった。それにしてもどの料理も美味しそうで可愛い板前さんのいる「磯月」近所に欲しい…2011/08/30
IENEKO
11
あて馬が幸せになったところを読みたい。でも、スピンオフのあて馬は『実はこんな人だったんだ~』的ながっかり君である確率が高い。そんな期待と不安を胸に読みましたが、期待を上回るお話でした。中谷が一途でけなげで(英を上回るストーカーぶりで)それを新倉がちゃんと受けとめているところが安心できて、幸せな読後感でした。中谷の10年間は人によってはドン引きしたり重すぎたりする日々。それを可愛いと思う新倉の中にも、そんなけなげさで埋められたい孤独があったんだよね。「背中を抱きたい」の2人ともどもお幸せに。2011/08/26