内容説明
まだ客のいないバーで葛西草がダーツの矢を放ったとき、なじみの金子が見かけぬ顔を連れて現れた。行く宛がないというその男―同じ中学校出身らしい湯浅麦を、草はいつもの調子であっさり受け入れ、奇妙に心地いい同居生活を送ることに。やがて、来る者拒まずのようでいて誰からも距離を置く草が、ただひとり執着する対象に気づいた麦は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
46
初読。惰性と諦めの中にいた二人が出会う。2011/08/22
マッコリ
30
根無し草のように地に足がついていないようなふわふわした読み心地でした。視点がころころ変わるし会話もどっちかわかりにくかったけどなかなか楽しかった。低体温、低テンションな人がふいにみせる熱さにドキッとさせられる。もう少し熱を感じたかった気もするけど。メインの2人より金子くんや歩美ちゃんカップルのが可愛かったなあ2011/10/06
天使を愛するアカウント
24
居候・麦×バーの店長・草。どっちが麦で、どっちが草だっけ?と悩むことしばしば、似たような性格で似たような名前は難しいな。汗w 集中すると鼻血出しちゃったりすねて家でしちゃったりする攻はかわいかったし、脇の金子と歩実もよい人たちだったので、正直草にもうちょい魅力が欲しかった気もする。でも全体的にはやっぱり一穂さんの言葉選びがうまいな~って思うトコも多々あり、楽しめました。HPのショートは麦らしくて苦笑したw綿毛…っ。笑2011/08/07
扉のこちら側
21
再読。2015年43冊め。久しぶりに読んだが、主役二人の名前でどっちがどっち?となってしまった。植物系で似てるんだもん。2015/01/12
扉のこちら側
21
再読。人と人との関係を力学的=矢に例えたのが面白い。2013/08/19