内容説明
バーテンダー見習いの鈴木司は、以前バイトしていたゲイ専門の高級会員制クラブのオーナー・和貴のことが大好き。三年前、母親に捨てられ行き倒れていた司を拾ってくれ、セックスは気持ちのいいものなのだと初めて教えてくれた和貴。そんな和貴の言うことならと、どんなことでも従ってきた司だったが、ある日、和貴の弟分・光臣の恋人になるよう告げられて―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜半
13
前作は面白かったけど、今作はさしてはまらず。玲が司の頬をつねるのが好き。2016/05/27
セシル
10
前作に出てきた、司(受け)のお話。こんなにおバカっ子だったとは!でもここまでくると健気で可愛くてほっとけない!頑張る方向も予想の斜め上をいくしね(笑)。和貴もオーナーなのだから恋愛の機微に聡いはずだろうに…案外鈍い。司の頑張りの裏にある「愛」に気付かないのにヤキモキ。攻め視点があったのでかなりスッキリしましたけれど…母親の件は切なかったです。表紙の二人が見事に表現されていてお気に入り♪2010/07/15
ミル婆
9
お馬鹿さんなんだけれども、自己防衛のために無自覚にネジを飛ばしているんじゃないだろうかと思えるほど痛々しく危ういのに無邪気な子犬受け。このままネジをはめることなく笑っていて欲しいと周りが願うのも無理はない…。切れ者で実は独占欲が強そうな攻めとは良い組み合わせだし、玲が本当にお兄ちゃんのようでお互いにとって良かったな、とまたもや保護者目線で見守ってしまった。2012/09/17
めしお
8
馬鹿な子ほど可愛いというか、こういう間違った方向に真面目で一途な受ちゃん大好きなのでたいへん楽しんで読めました…!和貴の行動には疑問は残るもののこれは好きな黒崎さんだった!2014/03/24
諏訪 聖
7
ひとつひとつの出来事が司の言葉が邪気が無いだけに不憫さが際立って切なくなった。おバカと言えばそうなんだけど生い立ちを考えるとしょうがないのかなとも思ったり。「ずっとぎゅっと」の玲が良いお兄さんでしかも聡明で良い。当て馬と言うべき光臣のキャラが気の毒だった。彼は幸せにならないのだろうか。最後の攻め視点で司のお母さんの事が補完されていたのがとてもよかった。思わず泣きそうになってしまいました。「ずっとぎゅっと」と合わせていいお話しだったと思います。2012/12/29