内容説明
勤務先の予備校が倒産して求職中だった志水貴大は、加治陽一という少年の家庭教師を任される。それまで両親に反発し、荒れた生活を送っていた陽一だったが、自分をまともに扱ってくれる志水にだけは心を開くようになる。志水もまた、両親を自殺で失って以来閉ざしたままだった自分の心が、陽一によって癒されるのを感じていた…。
著者等紹介
高岡ミズミ[タカオカミズミ]
9月26日生まれ。山口県出身、静岡在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メイ&まー
21
天使シリーズその3。今度はどういうカップル!?と思えば、陽一と志水かー!!これまたよかったです。すごくよかった。このシリーズはスピンオフカプの方が断然よいです。ずっと縮まらない5センチの差がきゅんですね~。バックに「事件」が黒い影をひそめてはいるけれど、こちらのカップルもいつの間にかそれに囚われる以上に相手を想っていて。特に志水は陽一を疑った時ですら彼を助けたい一心であったのが胸に響きました。ラストはどうなるんだろう・・・と最後までやきもきしつつ。うーん、読ませられました!!シリーズ読破してよかったです。2011/01/11
那義乱丸
19
志水がずっと気になってたけど意外にも惹かれたのは陽一だったwヤサグレてた姿からは想像つかないほど真っ直ぐに志水を想う陽一は純粋で一途で、普段なら私のツボではないキャラなのにとても可愛くて切なくて心を持っていかれた。親の因縁を思えばこの二人のハピエンは難しいのではないかと不安だっただけにラストにはホッとした。そして奈良さんの表紙絵が美しい!挿絵にも背中合わせの構図が2枚ありそれには二人の距離を感じるけど表紙絵では二人の手が繋がれていて(恋人繋ぎ?)それが彼らの心も表しているようでぐっとくる!2013/03/18
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
19
『天使シリーズ』3。1、2、3と時間が少しずつオーバーラップしながら前へ進む構成。まったくタイプの違う3カップルの三番手、田宮の秘書・志水とシリーズの悪の権化・加治の息子、陽一の話。桐嶋X瀬ノ尾カプの大人の逃避行話で気分がノリノリだったので続けて行きました。攻めの陽一がむちゃくちゃいいキャラ。どうしようもない悪ガキなのに純粋で健気。自分の人生に目標を持たせてくれた志水を一途に慕う。 「先生」は鉄板の萌え台詞! 三冊続けて読んで満足度も数倍に上がるシリーズ。 2011/06/13
きょん
17
年下攻めの一途さと健気さが良かった。現実でも、親や先祖への危害の償いをその子孫に求める事が多いなか、「生きている者の方が大切だ」と言い切った桐嶋さんの潔さとカッコよさを再確認。2013/08/29
なみ
14
電子にて☆3作総まとめ的な?……この2人が一番頑張ってたのではないかと思うのですが(忍耐的な)最後の最後まで安心させない展開にやきもきしながらものめり込んだお話でもありました。2017/03/26