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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
20
もう、すごいドロドロの愛憎劇の幕開け。19世紀のイギリス。妻妾同居の御屋敷で愛人のキング(けれど実家の爵位は上)が墜落死。母親の死の真相を追究するライナスの過激さ、本妻の息子たちの曲者加減、そしてロウランド伯爵アーサーの優しげで親切な様子がもっと恐ろしい。キングがアルコールと阿片中毒になるほどに追いつめられる原因は彼にあるのか?と思ってしまうし…。登場人物が多い上に、関係がややこしくて、行きつ戻りつ読むほどに、誰も彼もが胡散臭い。続きが気になります。2015/01/02
でんか
12
いつよんでも、このダークな雰囲気に引きずり込まれて帰ってこれなくなるような感じになる本。すごい引力を持った物語だ。最新刊から帰ってきて再読だが、画面がさほど大きく変わってないのに驚く。刊行年数を考えたらこれだけ安定しているのは脅威。肝心の物語、じりじりと進み、読んでいるのがつらいときもある。でも読んでしまう作品。登場人物たちの心理描写や、葛藤がホントにうまく描写されている。謎がさまざまに提示されていて、ちょこっと読んだだけでは謎が深まるばかり。問題は、次がいつ出るかわからないことだ…。2017/10/19
ねね
9
ぐは……っ!元祖、救いが全くなくてドロドロしてて胃痛を引き起こすけれども心理描写等々素晴らしく、気になって仕方がないけど怖くて購入できない本、です!(褒めてますよ)イングランド好きにはいいんじゃないかなあ、解らないけれど。1巻はまだまだ序の口ですよ、ええ。貴族社会と庶子の関係とか、美しい自然とか、歪んだ親子関係とか…ライナスが意外と一番まともで、一番いい子な気がする。現実を見ている。弟は、その弟なのにおかしいくらい頭が弱い。何故だ。にいちゃんが色々守ってきたのかなあ、切ない。→続く2016/04/29
veri
9
頭が良く、繊細で純粋。そして過激で不遜。両立し得ないだろう特性は実は表裏一体。ライナスの孤独が辛くて、ロレンスの純粋さも哀しくて、ロウランドの嫡子達の歪み具合も相当恐い。実際ロウランド伯爵も少し恐い。言葉にされないけれど絵で表現される得体の知れない何かがあって、とにかく恐い。でも面白いので次も読む。2014/08/09
きのと
7
重たい、分かり難い。どこへ向かっているんだろう。 主人公の所詮は子供という感じがよくかけてますね。2014/08/23