内容説明
制度でもマニュアルでもない、目の前にいる人との対話でつくる理想のケア。徹底的に語り合うことで”最適解”を探し続けてきた経営者の介護事業論。「介護職員の働きやすい職場環境づくり」厚生労働大臣奨励賞受賞。
目次
第1章 制度やルールを当てはめるだけが正解じゃない 介護を必要とする人の人生を、制度の枠に押し込めてしまう業界の実情(ただの手伝いのつもりで入った介護業界;「できるヘルパー」とはなんなのか?;介護業界を変えたある事件;「応えたいのに応えられない」という現場でのジレンマ;経営判断が切り捨ててしまうもの;介護を支える三つの軸)
第2章 目の前の人との対話に答えはある―語り合いで利用者の求める「ケア」を模索・提供する(目の前の要望ではなく、その人の人生を見つめる;利用者の「自由」を尊重することを意識する;利用者本人の意思をどう酌み取るか;肺がん末期患者がたばこを吸いたいと希望したケース;利用者とのナラティブな向き合い方;「どうせ無理だ」を実現させる力)
第3章 スタッフ一人ひとりが力を発揮できる職場をつくるために―語り合いで課題を共有し、働きやすい環境を整備する(利用者第一を実現するために、まず職員を大切にする;スタッフと家族を大切にすることが、ケアの質を支える;多様な人が働けることが、組織の強みになる;働き続けられるように、働き方を整える;理念が組織を同じ方向に向かわせる;関係の質が、組織の力を決める;失敗を責めず、組織で学ぶ;対話と評価が、組織を整えていく;スタッフにも、それぞれの物語がある)
第4章 多職種と協働し、ケアを求める人をともに支えるために―語り合いで立場の違いを超え、信頼を築き連携を強化する(最高のケアは法人内だけではかなえられない;その人の生活が広がれば、連携の相手も広がっていく;良い連携は、相手を知り、「お互い様」で支え合うことから始まる;医療と介護は、違う立場から同じ暮らしを支えている;本人の望む暮らしを、多職種でどう支えるか;サービス担当者会議は、本人を中心に支援を編み直す場;本人の意思を起点に、現実的な落としどころを探る;異なる立場での対話で生まれる新たなアイデア)
第5章 「常識がない」と怒られても嫌われてもいい 目の前の一人を大切にする介護者であり続けたい(介護職には資格が必須なのか?;介護保険の隙間を埋める;経営判断とスタッフの幸せ;プレイングマネジャーとして介護を続ける理由;地域づくりと理想の未来像;支援とは、本人の立ち上がる力を信じること)
著者等紹介
脇健仁[ワキタケヒト]
1978年3月生まれ、愛媛県松山市出身。千葉工業大学卒業後、サラリーマンを経て2003年に茨城県水戸市で訪問介護事業の立ち上げを手伝いながら、ヘルパー2級資格を取得。その後、訪問介護管理者兼訪問介護員として従事しながら、介護福祉士・介護支援専門員の資格を取得。ケアマネジャー業務を行いながら、自分の知識不足が利用者の不利益につながってはいけないと考え、働きながら、日本福祉大学通信教育部を卒業し、社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得する。その後、看取りや医療依存度の高い利用者との関わりの中で、医療的な知識も必要と感じ、38歳で看護師資格を取得。新卒で男性だけの訪問看護ステーションを立ち上げる。40歳で株式会社ゆりかご代表取締役となり、ずっとやりたいと思っていた定期巡回・随時対応型訪問介護看護を立ち上げて現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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