内容説明
2009年、国際宇宙ステーションで人類初の舞踊実験が行われた。仏教の天女像「飛天」をモチーフに無重力空間での表現に挑戦した舞踊家が、準備から実施までの軌跡と、創作過程で体験した不可解な体験を綴る。重力を超えた先に見えた、新たな身体表現の可能性とは。
目次
1 飛天プロジェクト―宇宙で舞う―(宇宙で舞う;振り付け上の工夫;飛天の美;ジェット機の上昇と下降による無重力空間で飛天を舞う;若田宇宙飛行士コメント;創作と不思議な体験;朝夢と創作)
2 無意識と舞踊創作―現代舞踊の歴史―(無意識と舞踊創作;現代芸術としてのモダンダンス;イサドラ・ダンカン(1877‐1927)
祖先の足音がする マーサ・グレアム(1894‐1991)
現世的なものと神的なものの婚姻 メリー・ヴィグマン(1886‐1973)
魔女の踊り(Witch Dance)1914、1926
アスコ-ナ
日本での再出発 江口隆哉(1900‐1977)
命のはずみを触診―何が人を動かすのか―ピナ・バウシュ(1940‐2009)
祖型と生命意識 天児牛大(1949‐2024)
ポストモダンダンスの旗手 肉体の真実を探り、ダンサーの主体性を尊重する マース・カニングハム(Merce Cunningham)(1919‐2009)
細胞の実在の知覚 デボラ・へイ(1941‐)
内臓感覚をもとめて)
3 未来に向けての実験後の思考
著者等紹介
石黒節子[イシグロセツコ]
昭和16年生まれ。舞踊家。東京教育大学体育学部および同専攻科(舞踊学専攻)修了。お茶の水女子大学文教育学部教授、同大学院人間文化研究科教授を務めた。文化庁特別派遣芸術家在外研修員、舞踊学会副会長・常務理事、日本学術会議委員などを歴任。作品『羅生門』『心中天の網島』で文化庁芸術祭賞を受賞。舞踊と身体表現を通じて、教育・創作両面から日本の舞踊芸術の発展に寄与してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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