出版社内容情報
未来の自分のために、今できること。
“いのちを迎える準備”としての新しい考え方
「プレコンセプションケア」
早めに妊娠・出産を考える意味やプレコンセプションケアの実践方法を、産婦人科医が長年の経験をもとにわかりやすく解説
「最近、生理が不安定。気になるけど病院に行くほどでも……」
「まだ先のことだから今考えなくても……」
――しかし、妊娠や出産にはタイムリミットがあります。
福島市で40年間、1万人の妊娠・出産に寄り添ってきた産婦人科医・新妻和雄先生が伝えるのは、“いのちを迎える準備”としての「プレコンセプションケア」です。
これは、妊娠・出産を考える前の段階から心と体を整えるという新しい考え方です。日本ではまだなじみがない言葉ですが、WHOが提唱して以来、世界中で注目を集めています。
できるかぎり自分が望む未来に近づくために、まずは自分の体と向き合い、大切にすることが大事であると著者は言います。
妊娠・出産や自分の体のことを「いつかやろう」と先延ばしにせず、「今」向き合うのです。それが「将来、後悔しないための準備」としてあなたの力になってくれます。
本書では、妊娠や出産を早めに考える意味、プレコンセプションケアの実践法、自分らしい出産スタイル、不妊治療の最前線などについて医師の現場からやさしく解説します。
妊娠・出産は、決して苦しいだけの経験ではありません。
新しい命を迎える喜びや、自分自身の成長を感じられる機会でもあります。
この本は、あなたの「未来の準備」を始めるための一冊です。
【目次】
はじめに
[第1章]いつか赤ちゃんを迎える日のために
―― 妊娠や出産を考えることは一日でも早いほうがいい
妊娠適齢期のリアル
妊娠率が下がる原因 それは「卵子の老化」
「卵子の数」も年齢とともに減っていく
「不妊治療でなんとかなる」は、本当?
地方はもっと厳しい不妊治療 医療の現実と未来
選べる未来のために 一日でも早く妊娠・出産を考える
[第2章]将来の妊娠・出産に“いま”備える“プレコンセプションケア”
――ママになるための心と体の準備
「自分らしく生きたい」すべての女性に知ってほしい
“プレコンセプションケア”という考え
三つのステップでプレコンセプションケアを!
1?プレコンセプションケア健診を受ける
一人で受けても、パートナーと受けても大丈夫
おさえておくべき検査項目は「AMH検査」「ホルモン検査」「性感染症検査」
ほかに確認しておきたい健康状態
2?「プレコン習慣」を身につける
ほかに知っておいてほしいこと
3?ライフデザインを考える
[第3章]理想の出産スタイルを見つける
―― 出産は“私らしいママ”を見つけるチャンス
妊娠・出産のスタイルは自分で選ぶことができる
どこで? どう産む? を考える前に知っておきたいこと
自分らしい出産は、自分らしい生き方の延長
自然分娩? 無痛分娩? 帝王切開? 正解は一つじゃない
自然分娩って、実際にどんなお産?
出産の痛みは赤ちゃんががんばっているサイン
無痛分娩とは? 痛みを「やわらげる」出産の選択肢
無痛分娩を選ぶ前に知っておきたいこと
もう一つの分娩方法 鍼による和痛分娩
帝王切開とは? 医療の力で母子を守るもう一つの出産のかたち
自然の力を信じる でも必要なときは医療を頼る
バースプランは「理想の出産」への地図
[第4章]ポジティブにマタニティライフを過ごすためにすべきこと
―― 妊娠・出産が怖くなくなる五つのメソッド
妊婦健診は、お母さんと赤ちゃんの健康を守る大切なステップ
妊娠・出産が怖くなくなる五つのメソッド
1?しっかり寝る
2?不安をためこまない
3?笑って過ごす
4?分娩は焦らず待つ
5?産後ケアで心身を癒やす
40年かけてたどりついた、五つのこと
[第5章]未来を豊かな時間にするために
―― 赤ちゃんを迎えたいと思った“その時”のための
不妊治療や卵子凍結という選択肢
妊娠・出産のための次の選択肢
一年間で妊娠率50パーセント!
地方と都市をつなぐ新しい不妊治療のかたち <
内容説明
ママになる準備は妊娠前から始まっている!1万人の出産に寄り添った医師が教えるママになるための心と体の準備。
目次
第1章 いつか赤ちゃんを迎える日のために―妊娠や出産を考えることは一日でも早いほうがいい(妊娠適齢期のリアル;妊娠率が下がる原因それは「卵子の老化」 ほか)
第2章 将来の妊娠・出産に“いま”備える“プレコンセプションケア”―ママになるための心と体の準備(「自分らしく生きたい」すべての女性に知ってほしい“プレコンセプションケア”という考え;三つのステップでプレコンセプションケアを! ほか)
第3章 理想の出産スタイルを見つける―出産は“私らしいママ”を見つけるチャンス(妊娠・出産のスタイルは自分で選ぶことができる;どこで?どう産む?を考える前に知っておきたいこと ほか)
第4章 ポジティブにマタニティライフを過ごすためにすべきこと―妊娠・出産が怖くなくなる五つのメソッド(妊婦健診は、お母さんと赤ちゃんの健康を守る大切なステップ;妊娠・出産が怖くなくなる五つのメソッド ほか)
第5章 未来を豊かな時間にするために―赤ちゃんを迎えたいと思った“その時”のための不妊治療や卵子凍結という選択肢(妊娠・出産のための次の選択肢;一年間で妊娠率50パーセント!地方と都市をつなぐ新しい不妊治療のかたち ほか)
著者等紹介
新妻和雄[ニイツマカズオ]
1949年生まれ。福島県立医科大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、福島県立医科大学医学部産婦人科、坪井病院婦人科勤務を経て、1985年に新妻産婦人科を開院し院長となる。2003年に現医療法人ABCクリニック新妻産婦人科に名称変更し理事長を兼務する。2015年より福島県産科婦人科学会監事、2016年より福島県医師会の常任理事を務めている。また、2019年より福島県産婦人科医会副会長に就任、現在は監事を務めるなど幅広く福島県を中心に活躍している。福島県有床診療所協議会会長、福島県エイズ・梅毒感染症対策委員会委員、福島県DV対策委員会委員、福島県困難な問題を抱える女性への支援調整会議委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



