内容説明
複雑で創造的な建築に必要不可欠な「施工図」。GINZA SIX、SONY CITY、ハイアットセントリック銀座東京、国立新美術館、代官山アドレス、日本科学未来館―数多くの有名建築の生産設計を手掛けてきた第一人者が、現代建築を支える「施工図」の魅力を詳しく解説。施工図がどういう役割を担っているのか、これを読めば建築はもっと面白くなる!これまでほとんど語られることのなかった施工図づくりの現場をリアルに紹介。
目次
序章 初めての施工図作成現場で
第1章 設計図に描かれない施工プロセスやディテールを明確にする 日本独自に発展した施工図の役割(施工図は工事のための詳細図面;施工図にはどのようなものがあるか ほか)
第2章 「図面屋」から「生産設計」へ 時代を経て存在感を増す施工図業務の現在地(ゼネコンに託された施工図;施工に特化し、技術力を磨いた日本のゼネコン ほか)
第3章 建設現場の一員となり、施工上の課題や疑問を解決していく 生産設計はアクティブで創造的な仕事(設計図書を読み込み、どの部分の施工図が必要かを判断する;躯体図は精緻に仕上げる ほか)
第4章 アートと技術が交差する現代建築の数々― 設計と施工を結びつけた施工図のチカラ(いきなり飛び込んだ建築の現場―新宿パークタワー;手描き時代だからこそ考えることができた ほか)
第5章 新技術BIM導入に揺れる生産設計業界 施工図のノウハウを積み重ねた日本ならではのBIM活用が拓く未来(BIMが拓く新たな建築設計の世界;施工図の現場にもBIMが普及し始めている ほか)
著者等紹介
木村浩之[キムラヒロユキ]
株式会社 スエヒロ設計事務所 代表取締役。1968年埼玉県越谷市生まれ。美術や建築に興味をもち、1988年青山製図専門学校の建築設計・設備科に入学、建築デザインを学んだ。卒業後は小規模なアトリエで働くことを目指していたが、アルバイトで経験した現場監督のアシスタント業務で現場で働くことに興味をもち、専門学校の教師の紹介を経て1990年4月、施工図を専門とする株式会社スエヒロ設計事務所に入社。その後、大手ゼネコンの物件を次々と担当、新宿パークタワー、代官山アドレス、日本科学未来館、SONY CITYなどで施工図を描く。2021年に代表取締役社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- FLASHデジタル写真集 相楽伊織 S…