内容説明
患者を救おうと力を尽くした医師が法廷で裁かれる―。こうした事案に義憤を感じ、鹿児島の一人の医師が制度創設に動き出した。立ちはだかる法律の壁、そして関係省庁との厳しい折衝を乗り越え、医療事故調査制度の創設を勝ち取るまでの軌跡とは。「医療の未来を守るのは、医療現場の自立・自律を確立すること」との信念を実らせた、制度のすべてが明らかになる。
目次
第1章 医師法第21条(異状死体等の届出義務)について
第2章 医療事故調査制度の全体像を理解するために
第3章 改正医療法・省令・通知
第4章 医療事故調査制度の施行に係る検討会
第5章 医療事故調査制度近年の問題点
第6章 制度創設時に立ち返り医療事故調査制度の趣旨を考える重要性
著者等紹介
小田原良治[オダワラリョウジ]
昭和22年生まれ。昭和47年鹿児島大学医学部医学科卒業。昭和48年鹿児島大学第一外科入局。昭和56年医学博士。日本医療法人協会常務理事、日本医療法人協会医療安全調査部会(現医療安全部会)長、厚労省「医療事故調査制度の施行に係る検討会」構成員を歴任。現在、医療法人尚愛会・社会福祉法人佳成会理事長、鹿児島県医療法人協会会長、日本医療法人協会常務理事・医療安全部会長、鹿児島県病院企業年金基金理事長、鹿児島市医師会医療事故調査制度サポートセンター委員長他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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