内容説明
司馬作品には共通して“愛”があり、その背後には幼少時代と作家時代に巡り合った師の存在が色濃く感じられる。彼の母校に勤めた著者が見つけた、小説家を志す福田定一少年の作文、そして数多の文献や講演録から、司馬氏の壮大な人生と美学を繙く前人未踏の試み。
目次
第1章 司馬遼太郎の育った庭(上宮中学校;校友会雑誌『上宮』;大阪市立御蔵跡図書館;全蔵書読破;中学余滴;中学以降)
第2章 司馬遼太郎の花のはじめ(文芸雑誌『近代説話』;『世に棲む日日』;『二十一世紀に生きる君たちへ』に込めたもの)
第3章 司馬遼太郎の残した種(司馬さんのキイワード)
著者等紹介
辻本康夫[ツジモトヤスオ]
1953年、大阪府大阪市生まれ。1976年、佛教大学文学部史学科卒業。同年、私立上宮高等学校司書教諭・社会科勤務。2019年、定年退職。俳句結社『赤楊の木』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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