出版社内容情報
「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され――。果たして霊媒師の力は本物か? 奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
【目次】
内容説明
「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され―。果たして霊媒師の力は本物か?奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
著者等紹介
飛鳥部勝則[アスカベカツノリ]
1964年新潟県生まれ。新潟大学大学院教育学研究科修了。98年『殉教カテリナ車輪』で第九回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
278
★★☆☆☆ 飛鳥部氏の作品の中では珍しく正統派ミステリ。しかしミステリとしては「騙したい」と「フェアプレイ」のバランスが悪く、本格好きからも変態好きからも支持を受けにくい作品になってしまったように感じる。 読者への挑戦状の段階で犯人は特定できた(あからさまな叙述のお陰で)。さかさまの理由も看破できた。動機も見抜けた。それでもなおすっきりしないオチだった。 飛鳥部さんらしく「実は全員が異能力者だった」等の破天荒なオチだったらもっと楽しかったと思う。2025/12/06
yukaring
61
霊媒師による予告殺人や全てがあべこべになった事件現場。アクの強い客人が集う降霊会で起こる不可能犯罪。人を自由に操ることができるという霊媒師・波紋。降霊会で「あなたが名前をあげる人物を思念で殺してみせる」と豪語、そして宣言通りの人物が密室で死体で見つかる。彼の力は本物なのか?霊媒師をはじめとして、気難しい美術品コレクターやミステリマニアの脚本家、腹黒の俳優など誰をとっても怪しげな登場人物たち。美形の探偵が謎を追うが、新たに起こる第2の予告殺人。飛鳥部さんらしい大胆な仕掛けが楽しい奇妙な味わいのミステリ。2026/01/04
森オサム
43
すっごいまともなミステリで、「読者への挑戦」まで有りました。最近「ラミア虐殺」「堕天使拷問刑」を読んでいたのでその落差に驚いた。とは言えクセは強くて、登場人物は皆変な人ばかりでしたし、この真相がフェアかアンフェアかは評価が分かれるかも。東京創元社創立50周年記念出版作品だった様ですから、作者の考えるストレートな本格ミステリを目指した物だったのでしょうかね。個人的には上手く騙されたなー、と言う感じでとても面白く読めました。2025/12/15
Porco
21
『ラミア虐殺』読後故かちゃんと推理していて少し肩透かし。しかし本格推理寄りの推理はしていたし、謎が解かれていく様を楽しめたが、最終的に弄ばれたように感じる。超能力者のトリックに沈黙したレオナルドの意味に推理論と、さも真面目な顔で語り切った後に裏ではペロリと舌を出してる作者が読後には透けて見えてくる。底意地の悪い登場人物ばかりだと思いはしたが、何より意地が悪いのは作者その人。2025/10/20
鰹よろし
8
なんかいやに実直だったな。「ラミア虐殺」「堕天使拷問刑」に魅た退廃的な世界において晒される超越的な不条理に翻弄されたかったのだが。その中で芽生え育まれた確かな感情を粉々に粉砕し、微かな残滓を必死に搔き集めるあの哀愁に浸りたかったのだが。終章のことわりも別にいらんかったと思うけど、これも含めてのスタイルなりジャンルなのかな~? いやでもほんとに紡がれる雰囲気は好きなのだなぁ~。2025/10/15




