出版社内容情報
「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され――。果たして霊媒師の力は本物か? 奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
【目次】
内容説明
「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され―。果たして霊媒師の力は本物か?奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
著者等紹介
飛鳥部勝則[アスカベカツノリ]
1964年新潟県生まれ。新潟大学大学院教育学研究科修了。98年『殉教カテリナ車輪』で第九回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
16
『ラミア虐殺』読後故かちゃんと推理していて少し肩透かし。しかし本格推理寄りの推理はしていたし、謎が解かれていく様を楽しめたが、最終的に弄ばれたように感じる。超能力者のトリックに沈黙したレオナルドの意味に推理論と、さも真面目な顔語り切った後に裏ではペロリと舌を出してる作者が読後には透けて見えてくる。底意地の悪い登場人物ばかりだと思いはしたが、何より意地が悪いのは作者その人。2025/10/20
鰹よろし
3
なんかいやに実直だったな。「ラミア虐殺」「堕天使拷問刑」に魅た退廃的な世界において晒される超越的な不条理に翻弄されたかったのだが。その中で芽生え育まれた確かな感情を粉々に粉砕し、微かな残滓を必死に搔き集めるあの哀愁に浸りたかったのだが。終章のことわりも別にいらんかったと思うけど、これも含めてのスタイルなりジャンルなのかな~? いやでもほんとに紡がれる雰囲気は好きなのだなぁ~。2025/10/15
yuki_wari_sou
1
初読みの作家さん。 映画とかのキャッチフレーズでいうと、 『登場人物すべて容疑者!!』 『究極の不可能犯罪!』 って感じかなあ? 舞台での推理劇を見せられているようなセリフは胡散臭さを感じながらも楽しめた。2025/10/23
RedDirtMarijuana
1
"「ミステリーって読む端から忘れていくものなんだ」" とはいえ影屋が『鏡陥穽』に出てくることは覚えている。その影屋がフックとなりあのスーパーナチュラルな世界と此方が架け橋されるのならばこの真相は……。2025/10/11




