出版社内容情報
キャスター出身の女性政治家・松嶋玲子。少子化対策担当大臣として奮闘するが、夫の敏腕トレーダー・圭とはほとんど会話がない。そんなある日、総理が倒れ、予期せず総裁選に出馬する羽目に――。玲子は魑魅魍魎蠢く永田町を浄化し、未来への礎を築くことができるのか。日本の政界に巣くう諸悪の根源を徹底的に炙り出す、痛快政治小説!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷるおさん
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主人公は、自らの政治的信念を貫こうとするうち、老獪な年配政治家に担がれ、初の女性総理になるが…。物語の99%が派閥争いに終始し、「日本のためにこういう政策をすべき」という熱い話は殆どないので、若干肩透かし。現実の政治もこんな感じなのか…?少子化対策の考え方は、かなり勉強になった。ハンガリー等の成功事例を見るに、自国民だけで出生数を回復するにはGDPの5%もの巨額の国費を投じる必要があるが、日本のGDPでは非現実的な額になってしまうなので、少子化改善のためには移民との共存しかない、らしい。。2025/09/28