出版社内容情報
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
【目次】
内容説明
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か―。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
著者等紹介
井上真偽[イノウエマギ]
神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理(プレディケット)』で第五十一回メフィスト賞を受賞してデビュー。2016年刊の『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』が「2017本格ミステリ・ベスト10」の第一位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
巨大地震が発生して地下に残された「見えない、聞こえない、話せない」女性を、救助災害ドローンの操縦士ハルオが救助に動く物語。事故で兄を亡くした過去を抱え、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職し、遠隔で要救助者を発見して安全地帯まで誘導する前代未聞の作戦を任されるハルオ。浸水が迫り猶予は6時間、綱渡りの状況に加えて暴露系配信者の妨害や、さらに障害者であることに対する疑惑まで持ち上がり周囲の雑音も多くなる中、それでも最後まで諦めずに活路を見出してゆく意外で納得の結末には驚かされました。2025/09/11
俊
7
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎ 前評判の期待値が高過ぎた どんでん返しも鳥肌が立つほどではなかったかな2025/09/15
ゆき
4
何も知らずに読みはじめました。崩壊しかけた建物からドローンで人命救助をします。 ゲームしてるような感覚に陥りました。icoのイメージに近いかな?なかなかうまく歩いてくれないんです。同時期に知人の妹も行方不明になりドローンを一機貸してほしいと言われたり。どっち優先するのかしらと見守ったり。2025/09/19
Nabe
3
「見えない、聞こえない、話せない」人をドローンを使って避難誘導せよ。地震、火事、浸水と危機がどんどん迫って怖い。でも無理難題を最新技術を駆使して解決していく様はSFを読んでるような楽しさもある。ネタバレになるから詳しく言えないけど、終わり方も好き。人間の力を純粋に信じたくなる。読み応え十分!2025/09/18
くに
2
地下で行方不明になった盲ろうの女性を、ドローンを使って救出する話。ドローンの説明が多くて絵が浮かびづらいな、と思って読んでいたけど、ラストの数ページで評価が急激に上がった。余計な前知識を入れずに読むのが良いと思う。【88点】2025/09/21
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