出版社内容情報
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
【目次】
内容説明
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か―。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
著者等紹介
井上真偽[イノウエマギ]
神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理(プレディケット)』で第五十一回メフィスト賞を受賞してデビュー。2016年刊の『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』が「2017本格ミステリ・ベスト10」の第一位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
36
読み友さんの感想を読んで入手。舞台設定とか、人物描写とか、途中で引っ掛かりがあるんだけど、とりあえず最後まで読んでよかった!と言える。いやあそうきたか!こうまとめるのか!ある意味テクニシャンだね。とても面白かった。ちょっと文章が若いというか、言葉の選択の感覚が自分とはズレるなと思うところもあったけど、とりあえずこの結末は良き。2025/11/05
よっち
33
巨大地震が発生して地下に残された「見えない、聞こえない、話せない」女性を、救助災害ドローンの操縦士ハルオが救助に動く物語。事故で兄を亡くした過去を抱え、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職し、遠隔で要救助者を発見して安全地帯まで誘導する前代未聞の作戦を任されるハルオ。浸水が迫り猶予は6時間、綱渡りの状況に加えて暴露系配信者の妨害や、さらに障害者であることに対する疑惑まで持ち上がり周囲の雑音も多くなる中、それでも最後まで諦めずに活路を見出してゆく意外で納得の結末には驚かされました。2025/09/11
えみちゃん
32
初読みの作家さん。以前から文庫化したら読もうと思ってました。《健常者も障がい者も等しく住みやすいよう》設計された地下都市《WANOKUNI》を突如巨大地震が襲います。たまたま地下五層に居合わせた女性が取り残されます。瓦礫や火災で地下に入れない救援隊に代わってドローンで捜索することになるのですが相手は《見えない。聞こえない。話せない》の障害を抱えている。まるで現代のヘレンケラーだった。迫りくる地下水と火の手から逃げ安全地帯まで誘導するという前代未聞のミッションが始まります。一難去ってまた一難の展開にページを2025/09/22
なみ
19
地震によって地下都市で遭難したのは、見えない、聞こえない、話せないという三重障害を抱えた女性だった。 主人公のハルオは、ドローンによって遠隔で彼女を救い出そうとする。 浸水や火災など、様々な困難に遭いながら地下からの脱出を目指す展開は、とても、緊張感がありました。 たったひとつの要素によって、提示されていた謎が一気に解ける瞬間が最高! ちゃんと考えれば最も自然な答えなのに、どうしてわからなかったのだろう……という悔しさはありましたが、明かされたときの鳥肌を存分に堪能できたので結果的によかったです。2025/09/26
manamuse
14
災害救助に特化したドローン『アリアドネ』フロントと底面には8Kの高解像度とズーム機能を備えた2台の「光学ズームカメラ」、音源の位置まで特定できる「マァイクロフォンアレイ」、夜間や暗闇での捜索活動を可能にする「赤外線サーモグラフィ」、レーザーパルスにより3Dマップの作成や自己位置推定を行う「ライダースラム」、全く理解できないが、すごいんだろうな…と。国が造った『WANOKUNI』というスマートシティのオープニングセレモニー当日、東海地方で最大震度6強の地震発生。B5に残された遭難者を救えるか!一気読み。2025/10/28
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