出版社内容情報
一人飲みで生きていく
内容説明
一人ふらりと出かけた街でふらりと店に入り、酒と肴を味わってリラックス。そんな「一人飲み」に憧れて挑んだ修行。数々の失敗の先に待っていたのは、なんとも楽しく自由な世界。まさか一人飲みで人生が開けるとは!―アフロえみ子と一緒に冒険し、お金では買えない、生きる上で一番大事なものを手に入れるスキルまで身につく、痛快エッセイ。
目次
1章 「一人飲みできない」とはどういうことか(どうしても一歩が踏み出せない;追い詰められてスタートライン ほか)
2章 いざ突撃!(真夏の夜の大作戦;「あ、いらっしゃい」に救われる ほか)
3章 発表!一人飲みの極意12か条(「一人客の多い店」を選ぶべし;一人客用の席に座るべし ほか)
4章 居酒屋店主に聞く(我らはどう見られているのか?)
5章 一人飲み、一歩前へ!(常連のススメ;店選びで失敗しない? ほか)
著者等紹介
稲垣えみ子[イナガキエミコ]
1965年愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社で論説委員、編集委員を務め、2016年退社。夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしの生活を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
12
以前読んだ『もうレシピ本はいらない』でとても感銘を受けた稲垣さん、書店の新刊コーナーでこれまた良さげなタイトルが目についたので即お持ち帰り。今回もやっぱり強かった。ぼっち力が完全に振り切ってしまっている自分としては何事も一人で楽しむのが基本なので、申し訳ないことに「一人飲み」自体はそこまでやりたいとは思わないが、いつでもどこでもなるべく自然体で自由に楽しくいたいという気持ちには強く強く共感した。2025/06/25
ゆうすけ
9
稲垣さんの幻冬舎文庫シリーズ、毎回楽しみにしています。今回も本屋で見つけた瞬間に買ってしまった。僕も結構一人のみは好きなのですが(特に立ち飲み)、流石にこのレベルには達していない。自分の何気ない行い行動、振る舞い(=日常)をここまで客観的に描いて、内省できるのはほんとにすごいと思う。特に3章の極意12箇条は、大人のコミュニケーションの基本だし、転職する人とかは絶対読んだ方がいい。2025/05/14
miruru
6
最近1人飲みにハマりだしたのだが、他の人はどういう1人飲みをしているのか気になって読んでみた。 わかる〜と頷ける内容もありつつ、自分とは違う視点でのお話がとても興味深かった。 1人飲みを通して気付いたことにすごく共感する部分もあったし、「あー、今度からお店に入る前そう思っていこう」と参考になることも。 年上女性のこういう本は読むだけで救いになるし、自分もまだまだ若いんだとも思わせてくれるのでありがたい。 この著者の本初めて読んだけど、他にも色々出されてるようなので読んでみたい。 >>コメント欄へ続く2025/08/09
ice
5
初めての一人旅で立ち寄った本屋で購入、旅のお供に 何処のグループに所属するにも、結局踏み出すのは自分1人。だから1人でも踏み出す勇気を持ちたいと思ッていたところにピッタリの本が現れた。その日の夜にこれまた初めての1人飲みを決行したところ、1軒目は早々に退散、めげずに2軒目では隣のお客さん3名と会話が弾むことに。 1人は不安だけど、この気持ちは自分だけじゃない、一歩踏み出す勇気を与えてくれる良本だと思った。 旅行先で見つかる事ができてよかった。2025/08/17
Book・CaFe
4
朝日新聞社で新聞記者を務めていた著者。フーテンの寅さんに憧れて一人飲み修行を始める。居酒屋での注文の仕方や店内でのコミニケーションに悪戦苦闘する場面がユーモラスに描かれている。居酒屋での人との距離感はあるゆる場所で有効的だと感じた。食事のおひとり様はクリアしやすいけど、居酒屋の一人飲みはハードルが高い。本書を読み、機会があればチャレンジしたくなった。【敵は外にいるのではなく中にいた】【1人飲みを制するモノは老後を制する】【第二の扉の向こうでは実にミラクルな世界が日々展開されまくっている】2025/08/27