出版社内容情報
妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
内容説明
妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが…。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
著者等紹介
賀十つばさ[カトウツバサ]
東京都生まれ。文化学院卒業。番組構成、ドラマ脚本などを手がける。国産小麦を使った体に良いパンや菓子などのレシピを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
97
紹介された本も気になるけど、とにかくスコーンが食べたくなる🤤優しさと温もりに包まれた物語でした。小さな自分の居場所。こんな自分の居場所があるっていいなぁ。2025/04/22
Karl Heintz Schneider
47
田中道也は無名の小説家、ここのところさっぱり筆が進まないのが目下の悩み。でも実はもうひとつ大きな悩みがある。妻が金曜日だけ会社に行っていないことを知ってしまったから、しかも自分に内緒で。真相を探るべく妻を尾行したところ住宅街にある小さなブックカフェに行きついた。店主の人柄と店内の客層を探るべく毎日この店に通うようになる。でも通ううちに店主と店の不思議な雰囲気が気に入って、いつしかここへ来るのが楽しみになるように。この表紙絵を見た瞬間、この本を読むことを決めた。見ているだけで優しい気持ちになれる可愛い絵。2025/06/17
よこたん
39
“言葉で励ますよりも、一冊の本が、その人の心にスッと入ることがある” 知らず知らず私達は、これまで読んできた本達に助けられている、と思いたい。ドゥ、リトル…「ろくにやらない」ととるか「ちょっとだけ、やる」ととるかは、自分次第だ。ブックカフェには行ったことはないけれど、この店のような場所なら行ってみたい。『英国風スコーン(クロテッドクリーム&コケモモジャム付き)』にもそそられる。子どもだって大人だって、思い悩むことは日々ある。どうしなければならないか、よりも、自分はどうしたいのかを胸に問う。絵本って深いな。2025/06/16
荒川叶
37
読んでいると心に小さな温もりがでてくるような物語。 本は時に自分に新しい考えを教えてくれたり、寄り添ってくれる。まだ私が知らない本は世の中に無数にある。 これからどんな本に出会えるか楽しみ。そして私の本来の居場所もきっと何かがきっかけでみつかるのかもしれかい。もしかしたら、今の居場所が本来の居場所かもしれない。本当の事は以外と本人もわかってない。2025/04/19
akiᵕ̈
23
妻が嘘をついている!?それが気になり後をつけてみると、そこは洋書に溢れたブックカフェ。一応作家をしていて時間は自由の身。探りを入れようと身分を隠し通う内に、いつしかお気に入りの場所になり常連に。そこを訪れる人たちと本を通して、そこからそれぞれが気づきを得ていくという構成。最後は妻とお互い嘘をついていた思いをぶつけ合う。ドゥリトル先生からつけられたカフェの主、先生が淹れるコーヒーや美味しい香りが漂ってくるスコーンにそそられる。"言葉で励ますよりも一冊の本がその人の心にスッと入ることがある"が心に響く。2025/04/12
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