出版社内容情報
桑原が目をつけた東西急便は警察のみならず、暴力団や政界とも癒着している悪徳企業だった。その社屋に放火した事件の容疑者に仕立て上げられた二宮は刑事に追われ、極道には命をも狙われる羽目に。起死回生を狙い、裏金を管理する男を追いかけて、桑原とともに沖縄まで飛ぶのだが……。直木賞を受賞した「疫病神」シリーズのもう一つの白眉!
内容説明
桑原が目をつけた東西急便は警察のみならず、暴力団や政界とも癒着している悪徳企業だった。その社屋に放火した事件の容疑者に仕立て上げられた二宮は刑事に追われ、極道には命も狙われる羽目に。起死回生を狙い、裏金を管理する男を追いかけて、桑原とともに沖縄まで飛ぶのだが…。直木賞を受賞した「疫病神」シリーズのもう一つの白眉!
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。83年「二度のお別れ」でサントリーミステリー大賞佳作を受賞。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を、96年「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を、2014年「破門」で直木賞を、20年、日本ミステリー文学大賞を、24年「悪逆」で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAGISAN
1
文庫新装版発刊(単行本2005年)を機に本作初読み。疫病神シリーズの第3弾。組織から自由な暴力団幹部・桑原と優柔不断な建設コンサルタント・二宮とのコンビ。二宮は桑原を疫病神と呼ぶ。腐れ刑事・中川との掛け合いは面白いが、本作では印象弱し。奈良県警の汚職事件から着想し、警察組織の事なかれ主義、暴力団の腐れ縁に対し、桑原・二宮コンビがあくなき自己利益追求で対峙する。奈良、大阪、沖縄と広域に展開、沖縄観光も味わえる。桑原の描き方は秀逸だが、二宮はボケ過ぎかな?青山ゆみこさんの解説は、黒川博行愛にあふれている。2024/12/23
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