出版社内容情報
特撮番組のロケで特技監督がカメラクレーンの誤作動で死亡した事件は、プログラムへの不正侵入による殺人と判明。現場に落ちていた樹脂カプセルと、プログラムへの「ミクラスの恨みを知れ」という書き込みが共にウルトラセブンに関連することから、細川春菜は特撮ヲタクの捜査協力員への面談を開始する。浮かび上がった意外な犯人像とは?
内容説明
特撮番組のロケで特技監督がカメラクレーンの誤作動で死亡した事件は、プログラムへの不正侵入による殺人と判明。現場に落ちていた樹脂カプセルと、プログラムへの「ミクラスの恨みを知れ」という書き込みが共にウルトラセブンに関連することから、細川春菜は特撮ヲタクの捜査協力員への面談を開始する。浮かび上がった意外な犯人像とは?
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年『私が愛したサムライの娘』で第六回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作品で15年に第三回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
71
シリーズ7作目はウルトラセブンに関連する殺人事件の真相を追う話。いつもはこのシリーズ画像検索しながら読むけれど、今回そういうことはしなかった。私もウルトラシリーズはかなり好きで、怪獣のヴィジュアルは頭にはいってるもんで。毎度お楽しみの蘊蓄も知ってる話がけっこう出てきてウンウンと頷きながら読む。セブンのヲタクの人たちの人物像もリアル。元特撮マンの人まで出てくるし。だんだんと事件のテーマ性がハッキリしてきて凝った真相が明らかに。今回のカバーイラストは桜井浩子的というか「シン・ウルトラマン」の長澤まさみを連想。2024/08/14
さっちゃん
51
ヲタクシリーズ第7弾。今回はウルトラセブン。特撮番組のロケ中に監督がカメラクレーンに打たれて死亡した事件が殺人と判明。春菜は特撮ヲタクの協力員達に話を聞くことに…。/撮影場所や監督の蘊蓄まであり、今回も蘊蓄でお腹一杯。事件は悲しい動機だけれど、そもそものきっかけとなった出来事がちょっと理解できなかった。気の毒だけど、それくらいで?…と思ってしまった。感じ方は人それぞれなので気を付けないといけないのね。シリーズ名物(?)ご飯シーン、今回はオイスターバー。岩牡蛎めちゃくちゃ美味しそう。次は何のヲタクか楽しみ。2024/09/17
坂城 弥生
35
今回は切ないお話でした2024/08/08
よっしー
28
今回の事件の鍵はウルトラマン。ウルトラマンって、世代を問わず好きな人が多いですよね。昔のウルトラマンシリーズも、デフォルメされた可愛いグッズが発売されているぐらいですし…。特撮は全然詳しくないですが、お話もしっかりと作り込んである事が分かり、少し興味が出てきました。事件のアレコレより、そっちの奥深さに感心してたらページが終わっていた感じです(笑2025/05/30
み
26
さくさくと♪今作のヲタクさんの蘊蓄は興味深かったです。ウルトラマンシリーズを観たくなりました。お話の筋は、悲しい。実際にも、受け手の受け取り方でイロイロ問題になるなぁと、再認しました。2024/09/09