出版社内容情報
小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、大店の仕出屋『逢見屋』の跡取り娘・お千瀬と恋仲になり、晴れて婿入り。だが祝言の翌日、大女将から思いもよらない話を聞かされる……。与えられた境遇を受け入れ、陰に陽に家業を支える鈴之助。〝婿どの〟の秘めた矜持とひたむきな家族愛は、やがて逢見屋に奇跡を呼び起こす。直木賞作家、渾身の傑作人情譚!
内容説明
小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、大店の仕出屋『逢見屋』の跡取り娘・お千瀬と恋仲になり、晴れて婿入り。だが祝言の翌日、大女将から思いもよらない話を聞かされる…。与えられた境遇を受け入れ、陰に陽に家業を支える鈴之助。“婿どの”の秘めた矜持とひたむきな家族愛は、やがて逢見屋に奇跡を呼び起こす。直木賞作家、渾身の傑作人情譚!
著者等紹介
西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞しデビュー。12年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
53
大店の仕出屋『逢見屋』の跡取り娘・お千瀬と恋仲になった鈴之助。晴れて婿入りし、店の面々と徐々に打ち解けていくのが微笑ましかったです。どんな状況においても人に寄り添える鈴之助が素敵だと思いました。直向きな家族愛が奇跡を呼び起こすのですから。2025/09/14
葵
31
面白かった!楊枝屋の四男坊鈴之助は、仕出し屋逢見屋の跡取り娘と恋仲になり入り婿に。玉の輿、とみえる縁組だが、いざ逢見屋に入ってみると、婿は口出し無用!大女将、女将、妻の若女将の三女将がすべて商いを取り仕切る。義父安房蔵も身をひっそりとしており、妹二人も手強そうで味方は妻の千瀬だけ。そんな逢見屋で、鈴之助が少しずつ家族の面々とわかりあい、心が通っていく様が描かれていく心温まる人情話。鈴之助は優しく、人が思わず心を許してしまう雰囲気がある。人誑し、というような気働きでもなく、気弱だがなんとも温かくしなやか。2024/08/24
つーこ
28
初読みの作家さん。逆玉に乗り老舗の仕出し屋に婿入りしたが、実はお飾りの主人で実質は代々女将が店を仕切っていた。元々やんわりの鈴之助は、飄々としながらも持ち前の優しさで家族や周囲の人間の心を掴んでいく。こういう誰にでも好かれる人間になりたい。お千瀬が羨ましい。2025/01/01
Y.yamabuki
27
鈴之助は大店の仕出屋の婿となるが、ここでは代々女将が店を仕切り、婿は関わることを禁じられている。そこで商売を直接手伝うのではなく、家族や客の困り事の原因を突き止め解決策を探ることになる。のんびりしているようで鋭い観察眼と人の助けになりたいという温かい気持を持った鈴之助の働きは「逢見屋」の人間関係を柔らかいものにし、客の揉め事も片付ける。こういう裏方の助けもあるんだと感心した。市井ものの愉しさを味わいつつハラハラの場面を楽しみ、季節に合わせた料理と鈴之助と妻のお千勢の仲の良さに和ませて貰った。2024/07/10
蒼
22
「妻や子の笑顔を、何より大事にしてくれる。鈴さんこそ、甲斐性のある旦那さまです」当地の新聞に逢見屋の入婿鈴之助の物語が連載されていて、前作の存在を知り読まねばと図書館から借りた相逢席。先先代女将、先代女将に頭が上がらないながらも、その人たらしぶりを発揮して逢見屋の柵を解いて行く。鵜三郎との因果応報が解消される事を見届ける為にも、毎朝新聞を開く楽しみが出来ました。2026/01/13
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