出版社内容情報
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内容説明
昨日もトホホ、今日もトホホ。憂鬱だらけの毎日も、短歌に詠めば何かが変わる!「あの数ある自転車の中でただ1台倒れているのがそう僕のです」「さっきまで順調だったレジの列 急にもたつきだす僕の前」「ものすごい数のハトが集まっているおじさんに人は集まらない」他、105首の短歌とエッセイで綴る、ほろ苦さとおかしみに満ちた愛すべき日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
56
売れてない芸人による自由律短歌集ときくと警戒しちゃうけど、単行本の帯が俵万智、穂村弘、板尾創路で文庫の後書きが加藤千恵で面白くないはずがない。「君と見たキリンを忘れる見たことも忘れる君のことも忘れる」「どの暮らしにも関与していないのにWi-Fiだけは僕を見つける」「その時は日に日に近づいているけれどみんなして知らないふりしてる」「街中に有村架純は溢れててどこを歩いても優しい街だ」「おごるって言ったのはアイスの話で、それチョコレートパフェじゃねーかよ」売れてない芸人にしか書けないと思わせる素敵な短歌だった。2024/06/09
はっせー
53
読書友達からのお勧めされた本!短歌×エッセイという新しいジャンルの本かなと思う!著者の岡本さんは芸人をされているとのこと。そんな岡本さんが日々起きるちょっと悲しくなるような出来事を短歌にまとめ、その短歌の背景をエッセイとしてまとめているのが本書である。短歌やエッセイ自体、ちょっぴり悲しい気持ちになるものもあるが、思わずクスッと笑える作品も多くあった!2024/09/01
nemuro
41
長いタイトルの本も、実は短歌も嫌いじゃないので買ってみた。帯には「歌人芸人による“不幸短歌”&エッセイ」。「定型に囚われないフリースタイル短歌」とのこと。著者は芸人さんなのでネタ作りと同じような感覚で日常生活を捉えた中で生まれた短歌なのかもしれない。さて、私が読んだ本で長いタイトルと言えば『こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた』(植草甚一/本年5月読了)だろうか。そうそう、『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』(遠藤周作/2019年7月読了)なんて本もあった。2024/06/04
かさお
26
最高✨哀愁に満ちた短歌エッセイ🤣日曜の夕方から寝るまでってアッという間、あんなに昨日暇だったのに。明日から仕事だと思うと寝たくないよ、って貴方におすすめしたい✨まずタイトルが良いよね。しかもサラダバーから戻ってきた人に、「何でお前サラダバー行かないの?」なんて言われてるし💦自分の自転車だけ倒れ、2人で豚玉とイカ玉を頼んだら、相手のお好み焼きに豚とイカが入り、自分は小麦粉だけのお好み焼きが来るし、同棲相手に歯磨きのリズムがキモいと言われる哀しみ。。イチ推しは「生類憐みの令と綾波レイぐらい違う」あと小野妹子。2025/02/02
まぁみ
20
文庫版も欲しくて笑 電書で買いました。秀逸なタイトルを愛でるだけでにんまり。2024/05/25
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- 和書
- ドメインネーム紛争