出版社内容情報
幹部の事故死や失踪が続き、混乱を極める指定暴力団・印旛会。警視庁上野署の八神瑛子は傘下の千波組に疑念を抱く。ご法度の薬密売に手を出し、荒稼ぎを始めたからだ。裏社会から情報を得て、カネで飼い慣らした元刑事も使い真相に近づく八神。だが彼女自身が何者かに急襲され……。手段を選ばず数々の難事件を解決してきた八神も万事休すか?
内容説明
幹部の事故死や失踪が続き、混乱を極める指定暴力団・印旛会。警視庁上野署の八神瑛子は傘下の千波組に疑念を抱く。ご法度の薬物密売に手を出し、荒稼ぎを始めたからだ。裏社会から情報を得て、カネで飼い慣らした元刑事も使い真相に近づく八神。だが彼女自身が何者かに急襲され…。手段を選ばず数々の難事件を解決してきた八神も万事休すか?
著者等紹介
深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。2004年、「果てしなき渇き」で第三回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー。同作は映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
277
血の雨をおおいに降りちらかすのはいつも通り。しかし初期の三作にあった何かが抜け落ちてしまっていて、どこか予定調和になりつつある。瑛子が暴力に向かう衝動や緊迫感に必然性が足りず、ただの完全無欠なスーパーヒーローになってきているのが原因かと推察。前作での甲斐の死に際の一言がこの流れを決定づけた気がする。今回は悪役に背景豊かな人物を多く配置しすぎたことが仇となって、中途半端につまみ食いしたような描写に終わってしまったところもあり、次回作で大きな転換がありそうな期待も持てるが、単体としては少し弱い内容だった。2024/03/23
Tomomi Yazaki
9
久々の八神瑛子。このシリーズはハズレがないから、即買っちゃいます。前作までにヤクザ、警察問わず、沢山の悪が彼女に粛清された。それでもしぶとく生き残っていたヤクザの大親分、有嶋。瑛子を恐れるあまり、あろうことか、裏切り者の片浦に盃を渡す。そして正体不明の斎藤。不良警官を退治するだけの男。元自衛官だけあって、その闘い方は半端ではない。その男が有嶋と手を組み瑛子に襲い掛かる。そして、私怨と任侠が絡み合う凄まじい戦いが始まった。読み終えても興奮冷めやらず、産毛がゾワゾワしてしまいました。2024/04/23
コニタン
5
もう深町秋生の小説は、血にまみれて過ぎてもうたくさんです。二度と深町秋生を読みません。2024/03/22
minu tanu
2
エグい殺し合いばかり。前作で甲斐が死んで魅力的な悪役もおらず疲れるだけ。2024/04/25
安土留之
1
いまひとつでした。相変わらず主人公がスーパーウーマンで頑張っているけど、夫の死の真相も暴き、盟友・恋人の甲斐も死に、アナーキーに暴れまくる動機がなくなり、共感しにくい。誰かのために働くのでないと、単なる暴力好きのアナーキーな女にしか思えない。2024/04/27