出版社内容情報
一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、自棄になり、職場もかわる。さらに飲み屋を営む子連れの英姫を凌辱し、強引に結婚し……。実在の父親をモデルに、業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描く衝撃のベストセラー。
内容説明
1930年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、自棄になり、職場もかわる。さらに飲み屋を営む子連れの英姫を凌辱し、強引に結婚し…。実在の父親をモデルに、業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描く衝撃のベストセラー。第11回山本周五郎賞受賞作。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。本作『血と骨』で第十一回山本周五郎賞を受賞、映画化され絶賛を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
93
実在の父親をモデルにした金俊平の壮絶な物語である。暴力と酒と女に明け暮れる日々を 描く。陵辱され、結婚させられ、金を せびられ続ける英姫の不憫さが 哀しい。上巻は終戦までの日々を 生々しく描く。2024/02/28
kumako
14
喧嘩早いが腕の良い蒲鉾職人の金俊平が、スカッと気持ちの良いことをしてくれるのかなと期待して読み始める。が、ただの短気で惚れっぽいダメ男だという事が分かってきて、一体何を読まされているんだろうという気分になる。佐藤愛子さんの「血脈」に似ているかなと感じました。それでも俊平の周りの朝鮮人女性たちの強さに興味があるので下巻も読んでみます。2024/08/10
つきかげ🌙
11
終戦 後編に続く2024/08/08
やまた
7
すらすら読めるんだけど…胸糞が悪すぎる。家に帰ってきたら勝手に自分の結婚の宴が始まってたって、そんなことあるか?すごすぎ。下巻読む必要あるかな…と思いながら、もう買っちゃったし…と思って読む。物語というより、歴史書だと思って。2024/02/09
a
5
戻ってこなくていいのに…2025/03/17