出版社内容情報
幕末、名高い道場主の息子でありながら次男であるが故にその才を隠し生きてきた伊織。だが兄は行方知れずとなり、討幕派の門人を匿っているとの疑いを受けた父は、剣を取れない体にされてしまう。道場は閉鎖、さらに唯一の安らぎとして心を寄せる琴乃の父は、佐幕派の急先鋒を担う旗本で……。一心に腕を磨く剣士の愛と献身を描く傑作時代小説。
内容説明
幕末、名高い道場主の息子でありながら次男であるが故にその才を隠し生きてきた伊織。だが兄は行方知れずとなり、討幕派の門人を匿っているとの疑いを受けた父は、剣を取れない体にされてしまう。道場は閉鎖、さらに唯一の安らぎとして心を寄せる琴乃の父は、佐幕派の急先鋒を担う旗本で…。一心に腕を磨く剣士の愛と献身を描く傑作時代小説。
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ] 
1967年広島県生まれ。『ネオ・ワールドウォー』(経済界)を2003年に発表し、以降、架空戦記を中心とした執筆活動に入る。10年より活躍の舞台を時代小説に移し、人気シリーズを数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
57
          
            恋と剣に生きる初音伊織の活躍の物語です。時は、安政五年(1858)。江戸幕府大老・井伊直弼による「安政の大獄」が始まります。初音伊織は、父であり道場主である十太夫の薫陶と天性の剣技に磨きをかけ御前試合の予選である湯島の昌福寺での試合に勝ち、御前試合に駒を進めます。その伊織が一目惚れしたのが、幕府で倒幕浪士を糾弾する旗本、松平帯刀の娘・琴乃です。琴乃も伊織を想いますが。伊織の父は、幕府の目付磯部にかたわにされ二度と剣を握れる体にされ、その衝撃で病の母が急死する。剣術道場も数人の門弟が通うのみとなる。2024/01/09
          
        豆あひる
5
          
            アオジマイコさんのジャケットとタイトルから気になり。恋の方は進展は遅め。身分違いの恋と幕末の剣士達の行く末がライト過ぎず硬すぎずいい感じに好みかも。2025/02/15
          
        ぶっくlover
3
          
            またひとつ、別の視点からの幕末の様子が見られそうな気がする作品です。2024/04/05
          
        せんじつ
0
          
            真面目〜…。続きはいいかな2024/09/03
          
        好奇心
0
          
            舞台は幕末、討幕派・佐幕派が思想対立して近代日本にスタート切る初頭、武士も刀を使わない時代が長く続き、諸外国の圧力が日本にも影響し始め、再び刀が必要な時代に、町道場が乱立し始めた、浪人が生活の糧を得るには、刀を持って仕官するのが、最良だったのか? 藩の道場と町の道場のしのぎをけずる対立は想像できる、物語の中で道場主が簡単に刺客に襲われて傷付く程度の腕前か?伊織と琴乃のその後はどうなるのか気になるところである・・・?2024/01/26
          
        

              

