出版社内容情報
三浦市の密室状態の別荘で殺人事件が発生。被害者がテディベアの有名なコレクターだったことから、専門捜査支援班の春菜へ捜査一課の浅野から捜査の応援要請が舞い込む。テディベアに詳しい登録捜査協力員(ヲタク)の知識を借りて被害者が残した謎のメモを解明したいというのだ。はたして「PB55……TCOA?」とは何を意味しているのか?
内容説明
三浦市の密室状態の別荘で殺人事件が発生。被害者がテディベアの有名なコレクターだったことから、専門捜査支援班の春菜へ捜査一課の浅野から捜査の応援要請が舞い込む。テディベアに詳しい登録捜査協力員(ヲタク)の知識を借りて被害者が残した謎のメモを解明したいというのだ。はたして「PB55…TCOA?」とは何を意味しているのか?
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年『私が愛したサムライの娘』で第六回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作品で15年に第三回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
77
密室状態の別荘で殺人事件発生。被害者はテディベアのコレクターで、謎のメモを残していた。今回はテディベアのヲタク世界を捜査。テディベアってただの熊のぬいぐるみでしょ?程度に思っていたけどこの世界も深いんだなあ。レアものは高価な価格で取引されていてびっくりする。コレクターだけでなくベアを製作するベア作家も登場。製作過程が細かく興味深い。画像検索して有名作家が作ったベアを見てみると、本当に可愛らしい。心を和まされるのか、ベアヲタクの人たちって上品だね。事件もスッキリ解けて、読み終わるとテディベアが欲しくなった。2022/12/15
yukision
74
ヲタクから情報を集めて事件を解決するシリーズ4作目。今回はテディベアのヲタクが登場。テディベアの世界がこんなに奥深いとは知らなかった。毎回第一印象が良くなかった同僚が実は隠れたヲタクで意外にチャーミングだということが判明する点も面白い。2023/06/01
さっちゃん
68
もはや私の中ではミステリではなく蘊蓄本のこのシリーズも4作目。テディベア・コレクターでもある事業家が別荘で殺された。現場は密室。遺体のポケットから見つかったメモには、テディベアの型番と思われる数字などがあった。浅野警部補と春菜は例によって「テディベア」に詳しい人達の知識を借りることに。今回は支援班の尼子もテディベアファンということで捜査に加わることになる。/ぬいぐるみは好きだしたくさんあるけど、テディベアは縁がなかったなぁ。老後は一体買おうかな。その前に孫でも生まれたらプレゼントしようかな(気が早い)。2023/01/24
Kanonlicht
52
自宅で死んでいた男の部屋にあった100体のテディベアコレクションと手書きのメモ。毎度のことながら事件関係者が極端に少ないため、真相が明らかになっても「ですよね」感が強い。ここまでくると推理小説ではなく、その体裁を借りた雑学本。そう思って読むとまあまあ面白い。シリーズ4作目にして過去のアリバイトリックの使いまわしはさすがに笑った。捜査本部の他の刑事たちは何をやってるんだというツッコミはなしで。2025/05/23
坂城 弥生
45
今回はテディベア。深い歴史から作り方や役割まで興味深かった。2023/02/01